2016年10月20日、欧州委員会はモバイル・ブロードバンド料金の調査結果を公表した。調査はEU28か国およびEU域外の数か国(ノルウェー、アイスランド、トルコ、日本、韓国、米国)の85事業者を対象に実施され、2012年のOECDによる方法論に基づいて、2016年2月現在提供されているモバイル・ブロードバンド・サービスの料金比較を行った。
主な調査結果は、次のとおりである。
- 2015年同様に、EUにおける料金水準はかなり分散している。特にデータ容量については差がある。
- 利用端末(携帯端末、ラップトップ、タブレット)の違いで料金は異なっているが、大きな差は認められない。
- ラップトップやタブレット向けのサービス料金は同水準である。
- 先進的なスマートフォンを通じたモバイル・ブロードバンド利用では国ごとに料金の差は大きい。
- EU28か国の平均でみると料金水準は2015年からわずかに下落している。
- モバイル・ブロードバンド料金とモバイル・ブロードバンド普及率には相関があり、モバイル・ブロードバンド料金が低い場合、普及率は高くなる。
- EU28か国のパフォーマンスは対象としたEU域外の国と比較して良好である。