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2015.11

  • EU
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
欧州委員会、ブロードバンド調査の結果を公表

2015年10月22日、欧州委員会は、EUおよびアイスランドとノルウェーを対象に実施したブロードバンドの実態に関する三つの調査の結果を公表した。

まず、ブロードバンド速度に関する調査では、下り速度の実測は公称値の75%にとどまっていることが明らかとなった。また、継起的な投資が行われているにも関わらず、実測の上昇が鈍化しており、2014年の下り速度の実測平均は38Mbpsで、2013年の30Mbpsから8Mbpsの上昇にとどまった。

次いで、小売価格の調査では、ブロードバンド利用料金の低下が確認された。EU28か国のブロードバンド利用料金は、2012年から2015年の間に12%低下した。特に30~100Mbpsのカテゴリで料金が大きく低下した。ただし、地域によって利用料金に差があり、同程度のサービス利用で料金に3倍以上の差があるケースが確認された。なお、他国と比較すると、12Mbps超のブロードバンドサービスは米国より割安であったが、30Mbps超のブロードバンドサービスではEUは韓国や日本よりも割高であった。

最後にカバレッジについて、固定もしくはモバイルによるブロードバンドの接続世帯数は、2014年末の結果では、全体の99.4%にあたる2億1,600万世帯に達した。LTEを基盤とする高速4Gの普及率は、2013年の59.1%から2014年は79.4%に上昇した。また、NGA技術(次世代アクセス:30Mbps以上の通信速度)の世帯普及率は、2013年の61.9%から2014年は68.1%に上昇した。