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2017.07

  • EU
  • ソーシャル・サービス
欧州委員会、グーグルに過去最高となる27億2000万ドルの罰金

欧州委員会は6月27日、グーグルがEUの反トラスト規則に違反しているとして、同社に過去最高となる27億2000万ドルの罰金を科すことを発表した。

同委員会は、グーグルがオンライン・ショッピングの価格比較サービスの検索結果で自社サービスを競合する他のサービスよりも上位に表示することで、価格比較サービスの健全な競争を阻害したと説明している。また、同社が90日以内にこのような自社サービス優遇行為を止めなければ、親会社であるアルファベットの世界的な売上の1日平均分の5%に相当する罰金を追加するとしている。アルファベットの昨年度の売上は900億ドルで、これを基にすると1日当たりの追加罰金は約1230万ドルに達する。

これに対しグーグルは、これまでいかなる不正行為も行っていないと主張しており、今回の決定についても不服を申し立てる可能性があるとしている。

今回の罰金は欧州規制体による7年間にわたる調査の結果であり、欧州委員会が言い渡した過去最大の金額となる。

欧州規制体が抱えるグーグルに対する反トラスト案件は、今回の件とは別にもう2件調査が進められており、ひとつはAndroid OSの市場支配性、もうひとつは検索広告プラットフォームに関するものである。