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2016.02

  • アメリカ
  • セキュリティ、プライバシー
オバマ大統領、サイバー脅威に対応する国家戦略を発表

オバマ大統領は2016年2月9日、「Cybersecurity National Action Plan(CNAP)」を発表。連邦政府のサイバーセキュリティ強化計画の詳細を明らかにした。

CNAPは、2015年10月に文民機関向けに公表された「サイバーセキュリティ戦略及び実行計画(CSIP)」を土台として構築されており、短期・長期の両面からサイバー脅威に対応するもので、以下の4つを骨子とする。

第一に、政権メンバーや議会幹部が指名する業界人等で構成される、長期的なソリューションに焦点を当てる超党派の「国家サイバーセキュリティ強化委員会」を設置し、今後10年間にわたる官民セクター横断的なサイバーセキュリティ啓発と保護を強化するための勧告を提供する。

第二に、連邦政府のコンピュータ・システム刷新に30億ドルを割り当てる。また、刷新作業を指揮する「連邦情報セキュリティ最高責任者(CISO)」職を新設する。

第三に、サイバー脅威への注意を喚起し、より多くの国民がパスワードだけでなく、指紋や携帯電話に送られて来るコードといった新たなセキュリティ・レイヤーを追加することを奨励する新たな国家的啓発キャンペーンを開始する。

第四に、サイバーセキュリティ強化に向けて2017年度予算案に前年比35%増となる190億ドルを割り当てる。

オバマ大統領は、2017年度の予算教書を同日公表し、サイバーセキュリティを米国経済・安全保障上の最優先課題の1つとすることを強調。CNAPを通じてサイバーセキュリティへの投資を大幅に増加するとし、2017年度予算案に190億ドルのサイバーセキュリティ関連費用を盛り込んだ。