[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2016.02

  • アメリカ
  • スマート社会
グーグルの自動走行車、AIが「ドライバー」‐米運輸省見解

米運輸省の国家道路交通安全局(NHTSA)は2016年2月4日、グーグルに送付した書簡で、同社が開発する自動走行車には従来の意味での「ドライバー」が存在しないという同社の考えに同意を示し、法律上は自動車を実際に操縦しているSelf-Driving System(いわゆる人工知能:AI)が「ドライバー」として扱われるとする見解を示した。

自動車の安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standards)を定める当局が、AIをドライバーとして認めたことで、ドライバーレスカーの実用化を目指すグーグルにとっては追い風となる。

自動走行車は、グーグル以外にも自動車メーカー各社が開発を進めているが、グーグルの車両は自動車メーカーのものと違い、ハンドルやペダル類など人間が操縦に介入できるような装置は一切搭載しないようになる見込み。このため、同社は2015年11月、NHTSAにこのような自動走行車の「ドライバー」についての見解を質す書簡を送っていた。

一方、現行規則では、自動車には手あるいは足で操作できるブレーキを搭載することが義務づけられており、これらも搭載しないグーグルの自動走行車は、新しい規則が策定されるまでは現行規則の適用免除を申請しなければならない可能性がある。