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2017.01

  • アメリカ
  • スマート社会
運輸省、V2V通信義務化に関する規則案を発表

運輸省国家道路交通安全局(NHTSA)は2016年12月13日、全ての新車に「車車間通信(V2V)」機能の搭載を義務付ける規則案を提案した。

米国では、2015年に3万5,000件超の交通死亡事故が発生しており、その90%以上が人為的ミスによるものと見られているが、当局関係者は、V2V通信が行われることで事故全体の80%までは防げると期待している。

V2V通信では、前方に故障車が停まっている、あるいは見えないところから別の車が交差点を突っ切ろうとしているといった情報をやり取りすることで、運転手に潜在的な危険を事前に警告することが出来る。

今回のNHTSA案では、規則が正式に策定されてから2年以内に全軽車両の半分、4年以内に全ての軽車両がV2V通信機能を搭載することを義務付けられる。この規制が認められれば、自動車メーカーは、通信技術を標準化し、全ての車両の通信機能に互換性を確保することが求められる。

一方、連邦道路管理局(FHA)は信号や停止標識などインフラ側の情報を車に受信させる「路車間通信(V2I)」に関するガイドラインを間もなく発表する予定だ。

自動車メーカーの業界団体、「Alliance of Automobile Manufacturers」によると、既にV2V通信はミシガン州の公道でテストされており、2017年発売予定のいくつかのモデルで搭載される見込み。

しかし、V2V通信で利用予定である5.9GHz帯の周波数を巡っては、他の携帯端末等でも利用できるよう開放を求めるケーブルテレビ事業者・電気通信事業者と、それによる干渉を恐れる自動車メーカーとの間で争われているところ。現在FCCは、安全にこの周波数帯の共用を行うことが可能かどうかテストを行っている。