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2017.03

  • アメリカ
  • 放送・メディア
増加するインターネットTVサービス

YouTubeは、2月28日、40チャンネル以上の地上波・CATVネットワークを月35ドルで提供するインターネットTVサービス「YouTube TV」を発表した。

このパッケージには、ABC、CBS、NBC、Foxの4大地上波ネットワークの他、ESPN、FX、USABILITY、MSNBC、Fox Newsといった主要なCATVネットワークが含まれる。

同社の新サービスは、従来の有料TVサービスを解約する「コードカッター」、有料TVサービスに加入したことがない「コードネバー」をターゲットに、より厳選したチャンネルをインターネットで配信するサービスを提供する事業者は増えており、代表的なものとしては、ディッシュ・ネットワークのSling TVや、AT&TのDirecTV Now、ソニーのPlayStation Vueなどがある。

また、Huluも月40ドルを切る料金で近くインターネットTVサービスを提供開始する予定で、Amazonも同様のバンドルを提供するためメディア企業と話し合っていると伝えられている。

しかし、いずれのサービスも、TVネットワークとの配信契約が大きなハードルとなっており、YouTube TVの場合も、Comedy CentralやMTVなどのバイアコムが所有するネットワーク、CNN、TNT、HBOといったタイム・ワーナー所有ネットワークは含まれておらず、ディスカバリー・コミュニケーションズ、AMCネットワークス、スクリップス・ネットワーク系のネットワークも見当たらない。

YouTube TVでは、動画コンテンツを視聴できる端末はスマートフォンからTVまで多岐にわたり、また、最長9か月までクラウド上で無制限に番組録画できるDVR機能も提供される。

同サービスは、数か月以内に大都市でまず提供され、漸次提供を拡大していく予定である。どの都市から提供が開始されるのかは明言されていないが、ニューヨーク、ロサンジェルス、シカゴ、フィラデルフィアの各ローカルTV局とは提携が合意されているという。

YouTube TVでは、最大6アカウントを利用でき、ログイン情報は別々に提供されるが、同時に番組を視聴できるのは3アカウントまでとなっている。