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2017.05

  • アメリカ
  • 次世代ICT
アマゾンが自動運転の技術開発に参入

アマゾンは、物流革命を主導する目的で、自動運転技術に特化した専門チームを創設した。専門チームは十数人の社員から成り、約1年前に水面下で創設された。同社は今のところ自社で自動運転車を製造する計画はなく、このチームは自動運転技術をいかに活用していくかを検討する社内シンクタンクとして機能している。

自動運転技術に対する同社の取組みはまだ早期の段階だが、将来的には、輸送トラックやフォークリフトも含めた自動運転車やドローンが商品配達の効率化に寄与すると期待している。

グーグルの自動運転車部門であるウェイモやゼネラル・モータース、テスラ、Uberなど自動運転車の開発を進める大手テクノロジー企業、自動車メーカーは多いが、アマゾンも同分野への関心を見せており、2017年1月には、自動運転車のための車線指定支援システムに関する特許を取得している。また、アマゾン・ロボティクス部門が倉庫ロボットの研究開発に取り組んでいる。

アマゾンは、数年前からサプライチェーン/ロジスティクス・ネットワークの自社構築も進めており、自社ブランドの輸送トラックを数千台保有しているが、自動運転技術は、同じ経路を定期的に走るトラックが初期の導入ターゲットになるとしている。

長距離トラックの自動運転技術を開発するEmbark(2016年8月にUberが買収)の共同創業者、アレックス・ロドリゲス氏は、人がトラックを運転する場合、1日10時間までという規制があるが、自動運転車であれば夜を徹しての走行が可能で、これまで4日かかっていた東海岸から西海岸への輸送時間を1日半に縮められるという。

アマゾンは、ドローンの開発にも力を入れており、今後は、自動運転技術とドローンの組み合わせや、音声認識機能AI「Alexa」など同社サービスとの連携などが図られる可能性もあるとしている。