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2015.10

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  • モバイル
グーグル、モバイルからの検索がデスクトップからの検索件数を超える

「Alphabet」という新体制をスタートさせたグーグルは、10月8日、「Recode Mobile」カンファレンスで、世界的なモバイル端末からのグーグル検索総件数が今年の夏にデスクトップからの検索件数を初めて上回ったと発表した。

グーグルのサーチ事業部門トップを務めるアミット・シンハル氏は、世界的なモバイルシフトへの影響により、同社主要事業である検索連動型広告のあり方が見直されていると説明。モバイル端末や自動車、ウェアラブル機器などはそれぞれ新たな検索手段を必要としていると語った。

同社サーチエンジンの検索件数は月1,000億件に達しており、今年5月には、米国、日本など10か国でモバイル端末からの検索がデスクトップからの検索件数を上回った。

モバイル端末での検索では、これまでのような検索ワードを基にした広告を表示できるスペースが少ないため、グーグルは今年に入り、画像、製品のスペック、価格といったデータを基にしたモバイル・フレンドリーな新しいタイプの広告を提供するようになっている。

10月7日には、モバイルWebページの高速表示を実現するための取り組み「Accelerated Mobile Pages」(AMP)を発表した。グーグルのようなテクノロジー企業にとって、スマートフォンでのウェブページの表示速度の向上は、ユーザーが自社サービスを使い続ける上で重要な材料となる。また、多くのユーザーが広告ブロック・ソフトを導入するようになっている現在、広告が表示速度の低下を招かない配慮も必要になっている。

AMPでは、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、BBC、ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナル、バズフィード、Voxメディアなどが記事を試験的に配信する予定で、近く正式提供が開始されることになっている。

また、今年4月には、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末向けの検索結果の表示方法を変更。モバイル端末用ページを用意しているサイトが優先的に上位に表示されるようにした。民間調査会社コムスコアの調べでは、2014年にウェブ・トラフィック全体の60%はモバイル・トラフィックが占めるようになっており、グーグルの広告収入もモバイル・トラフィックに頼るようになっている。