[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2018.02

  • アメリカ
  • モバイル
NB-IoT網の構築を進める通信事業者

通信事業者のベライゾンは、2月1日、年内に全国で256万平方マイルをカバーする「NB-IoT(Narrow Band IoT)」ネットワークの構築を計画していることを明らかにした。

このネットワークは、同社の既存LTEネットワークに重畳する形で構築され、IoT機器向けに低速だが安価なデータ通信を提供するという。なお、同社は、エリクソンとともに狭帯域IoT保護周波数帯を使ったデータセッション・テストを完了している。

ベライゾンのNB-IoTネットワークは、同じくIoT分野向けとしておよそ1年前に運用開始されたLTE M (CAT-M1) ネットワークと併存して運用される。なお、CAT-M1は、ウェアラブル端末や車両、資産管理など幅広い法人アプリケーションをターゲットにしているのに対して、NB-IoTは、必要とするデータ転送速度が100Kbps以下のアプリケーションを対象にする。また、LTE Mは、通話をサポートしているのに対して、NB-IoTはサポートしていないのも大きな違いになる。

なお、1月末には、T-モバイルが、保護周波数帯域を使う狭帯域IoTの初のテストがラスベガスで成功し、今年半ばには全国展開することを明らかにした。

その他、NB-IoTに関しては、ディッシュも構築することを計画しており、2017年には、2018年初めに鉄塔会社と初の合意が締結される見込みであるとしており、また、複数の電気通信機器ベンダーとは既に合意を締結している。

また、スプリントは、2017年5月、同年7月中にはLTE Cat 1技術の全国展開を完了する見込みとしており、2018年半ばにはLTE Cat M、その後はLTE CatNB1の展開を開始するとしていた。

他方、AT&Tは今月、同社がNB-IoTに投資すべかどうかについて検討中としており、LTE Cat Mに傾倒する姿勢を垣間見せている。