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2014.06

世界各地域のLTEサービス普及-加入者の増加は北米が中心で、他の地域は5年後も3Gが中心と予測される-

スウェーデンの電子機器メーカーEricssonは2014年6月、世界各地域のモバイルサービス普及状況(2013年)と数年後の予測(2019年)に関するレポート「Ericsson Mobility Report」を発表した。

このレポートによれば、2013年末の世界のモバイルサービス加入数は67億で、2019年までにこれが92億になると予測されている。端末機器はスマートフォンが主流となり、スマートフォン対応契約加入数は、2013年の19億から、2019年には約3倍の56億になるという。接続技術については、2013年現在、途上地域ではまだ2Gが主流で、3Gがようやく普及し始めた程度である。LTEについては、世界の100以上の国で導入されたものの、加入の大半を米国、日本、韓国のユーザが占めており、他の地域での加入の割合は10%に満たない。

モバイル契約に占めるLTEの割合
モバイル契約に占めるLTEの割合
出所: 「Ericsson Mobility Report」より作成

Ericssonの予測では、2019年には世界のほぼ全域で3Gが普及し、途上国でも加入の70~90%が3Gになるとしている。しかしながら、LTEの伸長は、事業者の移行への決断が早く、消費者のデータ利用に関する要求が強く、かつ事業者間の競争が激しいという条件が必要とされている。今回のレポートでは、現在これを満たす市場はやはり北米と一部アジアであって、他の地域での今後のLTE普及は比較的緩やかであると考えている。