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2024.04

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ロイヤルメール、Ofcomの「ユニバーサルサービスへの意見募集」へ回答提出
英国郵便事業体ロイヤルメールが、規制機関Ofcomが行った「ユニバーサルサービスへの意見募集」に回答を提出した。

Ofcomは、意見募集の中で、現在の書状の激減状況を考慮すると、ユニバーサルサービスの改革が必要であると結論付けている。現状のままでは、財政面・運営面ともに将来のユニバーサルサービスの維持が困難になると危機感を示し、週3日配達等の選択肢を提示して、ロイヤルメールに改革案を提出するよう求めていた。

ロイヤルメールは、今回の回答の中で、ユニバーサルサービスの枠組みとして、<現行を変更しない点>、<持続可能なユニバーサルサービスを提供するための重要な変更>、<デジタル時代に合わせて最新化するために導入する新機能>を提案している。

<現行を変更しない点>としては、「全国均一料金」、「ファーストクラスの週6日配達」、「ファーストクラス・セカンドクラスともに価格とスピードの選択オプション有り」、「小包の週7日配達」とし、<持続可能なユニバーサルサービスを提供するための重要な変更>としては、「ファーストクラス以外のすべての郵便物(セカンドクラス含む)は平日隔日に配達」、「請求書や明細書などの大量差出郵便利用事業者向けサービスは、現在の平日2日ではなく3日以内に到着」、また、<デジタル時代に合わせて最新化するために導入する新機能>として、「(改訂された現実的な速度目標にあわせ、)ファーストクラスおよびセカンドクラスのサービスに対する新たな追加の信頼性目標の導入」、「顧客のニーズに合わせ、ユニバーサルサービス小包に追跡機能を追加」を提言している。

なお、この改革案は、法律を制定する必要がなく、規制変更で実現できるとしており、ロイヤルメールは、Ofcomに対し、2025年4月までに新たな規制を導入するよう、迅速に変更を実施するよう求めている。

Ofcomが意見募集を示した1月24日付の「ユニバーサルサービスの将来(The Future of The Universal Postal Service)」によると、今回の4月3日締切の意見募集への回答の次のステップとして、今年の前半中に関係者向けイベントを開催して証言や選択肢を議論し、それらを慎重に検討・評価して、夏に最新情報の提供を行う予定としている。