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2024.02

  • アメリカ
  • 次世代ICT
ニューラリンクの脳チップ臨床試験、マウス操作に成功
起業家のイーロン・マスク氏が率いる新興企業ニューラリンクは1月28日、四肢麻痺患者の脳にチップを埋め込む脳インプラント手術を始めて実施し、2月19日には患者が思い浮かべるだけでコンピュータマウスを操作できるようになったことを明らかにした。現在のところ患者への副作用は確認されていないという。
 
同社は、脳とコンピュータを直接接続し、思考や意図で情報伝達や機械操作を可能にするBMI(Brain Machine Interface)技術を開発中。過去には豚や羊、猿などを使った動物実験を行っていたが、2023年9月に米国食品医薬品局から臨床試験の承認が下り、人体実験が可能となった。
 
同社は、患者がコンピュータのカーソルやキーボードを操作できるようにすることを当面の目標として掲げており、今回の臨床試験では「テレパシー」という製品名を冠したチップの安全性や効果を検証する。ただし、チップの商用化について米国食品医薬品局から最終的な承認を得るには、何段階もの厳格なデータ収集や試験が必要となる。