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2023.08

  • 韓国
  • スマート社会
2025年から世界に先駆けAIデジタル教科書導入
教育部(部は省に相当)が2025年から段階的に小中高校に「AIデジタル教科書」を導入する計画を2023年2月に発表し、大きな関心を呼んでいる。

AIデジタル教科書は、データに基づき学生に個別の学習コンテンツを提供し、特殊支援学校の学生向けには画面解説と字幕機能、外国籍学生向けの多言語翻訳機能も対応する。2025年にまず数学・英語・情報・国語(特殊教育)に優先的に導入し、2028年までに国語・社会・歴史・化学・技術・家庭科に拡大する。韓国では2014年からデジタル教科書が導入されているが、現行のデジタル教科書は、紙の教科書をデジタル化したレベルに過ぎないという指摘がされている。コロナ禍で遠隔授業が進められた時も紙の教科書が基本であった。

教育部はAIデジタル教科書の開発環境整備に向けて、教科書会社とEduTech企業の協業を促進している。審査に合格したAIデジタル教科書は6か月間の適合性テストをパスすれば現場への普及が可能となる。AIデジタル教科書はEduTech業界にとって大きな転機となる。

AIデジタル教科書は紙の教科書に代わるものであり、人間の教師を支援する補助教師的役割をするという概念である。紙の教科書の今後の扱いについては2028年に決定する方針。なお、紙の教科書をなくすことやAIデジタル教科書の効果について懐疑的な見方もあり、今後の推移が大いに注目される。