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2023.06

  • 中国
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
山東省、中国初の省レベル「IPv6+」推進政策を公表
山東省は2023年5月、「IPv6技術の進化と応用の革新的発展の推進における山東省3か年行動計画(2023~2025年)」(以下、計画)を公表した。これは省レベルで初めて実施される「IPv6+」推進政策となる。

IPv6+は、中国で推進される、5G及びクラウド時代によりフィットした、セキュリティ性も高いIPv6の進化版である。IPv6と互換性を持つが、IPv4との互換性を有しない。

山東省の計画では、2025年末までに、山東省のIPv6技術の進化と応用の革新で著しい効果を上げ、ネットワーク技術の革新能力を顕著に高め、「IPv6+」などの革新技術の応用範囲を一層拡大し、重点業界の「IPv6+」の融合的活用の水準を大幅に高め、産業デジタル化の「山東の拠点」を全面的に確立することを示している。

また、計画では、技術体系、産業基盤、サポート能力、融合的活用、イノベーションの街、セキュリティ確保の六つの分野について、高い水準と規格で15の重点取組事項が掲げられている。

これに先立ち、工業・情報化部など8の中央政府部門が2023年4月に、2025年末までに「IPv6+」水準を大幅に高める目標を示した。そのための取組みとして、IPv6進化技術体系の構築、IPv6進化のための革新的産業基盤の強化、IPv6インフラの進化・発展の加速、「IPv6+」業界における融合応用の深化、セキュリティ保証能力の強化など五つの分野における15の重点任務を明示した。

このうち、IPv6進化技術体系の構築について、IPv6の技術発展の現状を踏まえ、一つは、次世代インターネットの基幹技術に関する研究を推進し、IPv6と5G、AI、クラウドコンピューティングなどの技術との融合革新を推進すること、もう一つはIPv6国家規格と業界の融合応用規格の制定と実施を体系的に推進し、国際規格への貢献と影響力を強化することに取組むとしている。