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2023.02

  • アメリカ
  • 放送・メディア
全米最大のスポーツイベントSuper Bowl LVII支えた4Kや5Gのテクノロジー
2023年2月12日、アリゾナ州グレンデールのステートファームスタジアムで行われたSuper Bowl LVIIでは、カンザスシティチーフス対フィラデルフィアイーグルスの試合が行われ、チーフスが38-35でイーグルスに勝利を収めた。この舞台裏では、試合をTV生中継したFOXや、スタジアム観衆のモバイル体験を支えたVerizon、AT&T、T-Mobileの全国移動通信事業者により、4Kや5Gといったさまざまなテクノロジーが使われていた。

Nielsenによると、推定1億1,306万人の視聴者がチャンネルを合わせ、地上波で生中継されたFOXの平均視聴者数は約1億1,220万人、また、88万2,000人がスペイン語ケーブル放送のFOX Deportesを視聴した。

試合は、全米で平均約5,000万世帯で視聴され、放送時にはテレビ使用世帯の77%以上がチャンネルを合わせていた。FOXの放送は平均世帯視聴率40.0を記録、2015年に次ぐ史上2番目に視聴されたSuper Bowlとなった。この視聴者数は、デジタル(DTVR)とアウトオブホーム(OOH)視聴、Fox Sportsアプリ、Fox Now、NFL+による視聴を含む推定値となる。

FOX Sportsによると、Rihannaが出演したハーフタイムショー(Apple Music主催)は1億1,870万人(テレビ/デジタル)が視聴、史上2番目の多さとなった(1番目は、2015年のKaty Perry)。

さらに、試合のストリーム配信は平均700万となり、Super Bowl史上1位、FOX Sportsでストリーム配信されたイベントでも史上1位となった(2022年の600万から18%増)。この中には、FOX Sportsアプリ、FOX.com、FOX NOWアプリ、NFLモバイルアプリ、NFL Fantasyモバイルアプリ、NFL.com、NFLコネクテッドTVアプリ、契約者向けNFL+などのNFLデジタルプロパティを通じた視聴が含まれる。

この全米の注目が集まるSuper Bowl LVIIの視聴体験向上のため、FOX Sportsは、試合映像を、およそ94台のカメラ(ゲームカメラ44台、ロボティックカメラ16台、試合前カメラ18台、パイロンカメラ13台、SkyCam2台)を使って、1080pハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range:HDR)で撮影し、4Kで放送した(これらカメラのうち32台が高フレームレートカメラでそのうち12台が4K以上に対応)。このため、Fox Sportsは、スタジアム周辺でおよそ20マイル長の光ファイバ及びケーブルを敷設し、周囲に8つのモバイルユニットを配置して、映像を編集、配信を行った。

加えて、移動通信事業者も、当日の観客6万7,827人や周辺の利用者のモバイル体験を支えるため、1年以上前から準備を進めていた。

Verizonによると、同社加入者がスタジアム内外で消費したデータは過去最高となる47.8TBに上り(2022年の30.4TBから57%増)、観客の60%がVerizonの無線ネットワークを利用した(2022年と同レベル)。スタジアムでのVerizonネットワーク速度は、ピーク時に下り4,200Mbps/上り324Mbps(中間値で下り2,300Mbps/上り71Mbps)を記録、無線データ使用は、ハーフタイムショーとキックオフで急増したという。Verizonのネットワークコマンドセンターには、エンジニア100名が常駐して、万が一の事態に備えていた。

Verizonは、Super Bowl LVIIの準備と今後数年間にわたって地域社会を支援するため、過去数年間、スタジアム周辺とフェニックス広域エリアのネットワークのアップグレードと強化に1億ドル以上を投資。2022年には、フェニックス広域エリアの多くの場所で5G Ultra Widebandを展開し、近隣都市の顧客にもサービスを提供するため、カバレッジと容量を追加した。

Verizonは、スタジアム全体で建物内ネットワークを提供するため、スタジアム内で合計490台の5Gノードを設置、1400台の4G/5Gアンテナを座席の下と、8つのMatSingボール(50ヤードラインの上に4つ、エンドゾーンに4つ)内に設置した。さらに、スタジアムの周囲とスタジアムの向かいにあるウェストゲートエンターテインメント地区には、90台の4Gノードと180台の5Gノードを設置し、カバレッジと容量をさらに充実させた。

また、AT&Tによると、同社加入者が会場内外で消費したデータは過去最高の21TBに上り、2022年の試合から81%増となった。

AT&Tは、2019-2021年にアリゾナ州の有線、無線ネットワークに6億2,500万ドル以上を投資し、これらネットワークのアップグレードは今後もフェニックスエリアに貢献するという。

AT&TのネットワークチームとAT&TのFirstNetチームは、1年以上をかけてスタジアム内外で大規模なネットワークのアップグレードを準備、スタジアム内に2,000台以上のワイヤレスネットワークアンテナを追加し、12マイル長のファイバケーブルと電源ケーブルで、すべての座席エリアで信頼性の高い接続を提供した。スタジアム外では、15マイル長のファイバケーブルと電源ケーブルに接続される60台以上のスモールセルがカバレッジを向上、テールゲートエリアとウエストゲートエリアをカバーするため、商用5G/4G LTE、そして、公共安全向け700MHz帯バンド14を追加で提供した。

周辺には、4台の車両移動基地局(Cell on Wheels:COW)が配備され、アリゾナ州フェアグラウンドやメインストリートのテールゲートイベントなど、主要イベント会場でのファンの流入をサポート。加えて、AT&Tは、不測の事態に備えて冗長性を追加するため、FirstNet専用の移動基地局を周辺に常駐させた。これには4台のSatCOLT(ライトトラック上の衛星セル)、2台のCRD(Compact Rapid Deployables)、1台のCV(通信車両)、1台のFlying COW(ドローン上のセル)、1頭のロボット犬などが含まれていた。

T-Mobileは、過去12か月間、スタジアム内とフェニックス全域で大幅な5Gアップグレードを展開した。スタジアム内では、屋内外の分散アンテナシステム(Distributed Antenna System:DAS)により、2.5GHz帯Ultra Capacity 5Gカバレッジと容量を拡大、ミリ波帯で600メガヘルツ幅の周波数を導入し、ダウンロード速度を従来の最大10倍に向上させた。

また、スタジアム外のアップグレードとして、スタジアム周辺地域で、タワー増設、バックホール強化、100メガヘルツ幅の2.5GHz帯周波数の利用により、Ultra Capacity 5Gをアップグレード。混雑が予想される地域でネットワークを高密度化する専用のUltra Capacity 5Gスモールセルを含む、地域全体の容量アップグレードを行うことで、従来よりも4倍高速な速度とより信頼性の高い接続を提供するとしていた。