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2022.04

  • 韓国
  • 放送・メディア
CJ ENM、第二のスタジオドラゴン目指して新スタジオ設立へ
韓国の放送局はコンテンツ部門の機動的展開を図り、企画から制作・流通に至るまでのドラマ制作部門を米国のようなスタジオとして分離する動きを進めている。有料放送にtvNやMnet等の複数人気チャンネルを提供する総合エンタメ最大手CJ ENMがドラマ制作部門のスタジオドラゴンを分社したことがこのような動きの先駆けとなっている。上場したスタジオドラゴンはアジア最大のヒットドラマメーカーとしてグローバルなプレゼンスを拡大中。こうした中、CJ ENMが4月前半、三つ目となる新たなコンテンツスタジオ「CJ ENM STUDIOS」を開設し、K-コンテンツ量産に向けたマルチスタジオシステム構築に乗り出す計画を公式化した。

新スタジオは700億ウォン(70億円)規模で、2016年に分社したスタジオドラゴン、2020年に買収した米Endeavorコンテンツを含め、CJ ENMは三つのマルチスタジオ体制となり、グローバルコンテンツ競争力強化に拍車をかける。CJ ENMはジャンル別に特化した複数のスタジオを傘下に置くことでコンテンツの質と量を同時にアップグレードする計画。新スタジオは今後国内外OTTプラットフォームをターゲットにマルチジャンルのコンテンツの企画から制作まで手掛ける。新スタジオの代表にはCJ ENMの経営支援室長と成長推進室長を歴任し、経営戦略とM&Aを担当してきたハ・ヨンス氏が就任予定。

第二のスタジオドラゴンを目指す新スタジオ設立は、OTTを中心軸に据える最近の映像産業再編の一環ととらえられている。CJ ENMのOTTサービス、Tvingは2022年からグローバル展開を計画しており、第一弾として日本と台湾、2025年以降に10か国以上への進出を目指している。