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スペイン閣僚会議は、3月15日、地方自治州（comunidades autónomas）におけるデジタル接続の向上を図るため「デジタルインフラ・ユニバーサル化プログラム」（UNICO）に1億5,500万ユーロの支援基金を拠出することを承認した¹。スペイン復興計画におけるデジタル接続、5G、AI、サイバーセキュリティなどのデジタル分野の推進プロジェクト（予算40億ユーロ）の一環として、2022/2023年度に実施される。
 
UNICOは以下の3プロジェクトにより構成され、各自治州のデジタル接続の改善と主要経済都市における超高速ブロードバンドの展開を図るとしている。
 
＊UNICO産業ビジネス（UNICO-Industria y Empresas）
経済活動が集中する地域に300Mbpsから1Gbpsの高速ブロードバンド普及を支援する。予算は2022年度7,500万ユーロで、予算配分は、各自治州内で提供されているサービス水準、ブロードバンドを必要とする企業数による。目標として、中小企業1,600社への1Gbpsブロードバンドサービスの提供を目指す。
 
＊UNICO社会債（UNICO-Bono Social）
社会的弱者とされる個人・家庭を対象にとしたブロードバンド通信契約への助成プログラム。最低30Mbpsのブロードバンドサービスの契約に年間240ユーロを助成する。予算規模は、2,000万ユーロで、最低12万5,000件の助成クーポンを発行することを目標とする。
 
＊UNICOビル（UNICO-Edificios）
2000年以前に建設されたビルにおいて老朽化した電気通信施設の更改を支援する。予算は6,000万ユーロで、各地方自治体及びセウタ（Ceuta）・メリリャ（Melilla）の自治都市の各ニーズに応じて分配される。1万3,600件のビルの通信設備を高速ブロードバンドネットワークに接続することを目標とする。

¹https://portal.mineco.gob.es/es-es/comunicacion/Paginas/220315_np_unico.aspx