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2021.10

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フェイスブック、コネクティビティ戦略における最新情報を発表
フェイスブックのコネクティビティ部門は、10月7日、同部門の大規模なコネクティビティ戦略について、海底ケーブルの敷設、送電線沿いに光ファイバを敷設するロボットの進化、固定無線アクセスプラットフォーム「テレグラフ」の最新情報などを発表した。
 
同社は、2013年から開始した活動により、3億人以上が何らかの形で高速インターネットにアクセスできるようになったと推定しており、今回発表した計画やイニシアチブにより、新たに10億人をネットワークに接続できるとしている。
 
海底ケーブル敷設では、9月に発表した2Africa Pearlsで、欧州と米国を大西洋で接続し、2000年代の大西洋横断ケーブルの200倍の容量を提供するとしたうえで、アフリカ、アジア、欧州を結ぶ海底ケーブルである2Africaケーブルシステムが世界最長となり、最大30億人に接続を提供するとしている。さらに、従来の銅導体からアルミニウム導体システムへと切り替えることで、より低コストで構築できるようになるとのこと。
 
海底ケーブルへの電力供給方法の改善も進んでおり、海底ケーブルの通信容量は、海岸から約50マイル(約80.5キロメートル)ごとに配置する中継機に供給可能な電力量によって制限されるが、欧州と米国間に走る大西洋横断ケーブル(7,000km超)の場合、長大な電源コードが必要となる。この課題解決に向け、海上から中継機へ電力を供給するためのブイの研究に取り組んでおり、波力エネルギー変換器とソーラーパネルを組み合わせることで電力を供給する方法を検討している。
 
また、同社は、2020年、光ファイバ敷設にかかるコストや時間の大幅な削減を目指すプロジェクト「Bombyx」を発表。広く展開している中電圧送電線に沿って光ファイバを敷設するロボット「Bombyx」は、障害物を回避しながら、1台で1km以上の光ファイバをおよそ90分で敷設できるようになると見込まれているが、今回、障害物回避にかかる時間がこれまでの17分から4分に短縮されたことが発表された。
 
さらに、60GHzミリ波帯で動作する固定無線アクセスプラットフォーム「テレグラフ」についても詳細な情報が提供され、そのアーキテクチャが分散型であること、200~250m間隔で設置されるノードに内蔵された信号再中継機能を利用する「レジリエント・メッシュ」を採用していることなどが明らかにされた。テレグラフは少数の製造パートナーに無料でライセンスされており、これまでに3万台以上のテレグラフ・ユニットが世界で100社以上の通信事業者、システムインテグレーターに導入されていることも発表された。