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2021.01

  • 韓国
  • モバイル
28GHz帯活用は公共分野でスモールスタート
韓国の5Gは3.5GHz/28GHzが割り当てられているが、これまでモバイル3社(SKテレコム、KT、LG U+)のサービスで活用されていたのは3.5GHz帯のみ。遅れていた28GHz帯活用は、2020年12月にようやく公共部門の実証サービスの形で開始された。28GHz帯は当面産業用途を中心とし、全国ネットワークの構築計画は無い。5G全国ネットワークは3.5GHzで構築される。

2020年12月末のモバイル3社の28GHz帯基地局導入状況は次のとおり。SKテレコムは仁川国際空港の非対面安全・防疫サービス提供にあたり、入国場や手荷物処理施設で28GHz帯基地局を構築している。LG U+は亀尾市のクムオ工科大学との5G政府業務ネットワークモバイル化実証事業で28GHz帯対応の専用スマホと5Gルーターを導入する。KTは非対面講義対応目的で水原市の公共体育施設に28GHz帯基地局を構築。

今回28GHz帯基地局が導入されたのはいずれも公共の実証サービスレベルであり、スマート工場等の実質的な産業用途の導入ケースは2021年1月現時点ではまだ無い。28GHz帯対応スマホの発売も現時点では未定である。モバイル3社の28GHz帯への投資は当面は最小限の見通しである。

産業分野での5G活用促進に向けて、政府は2021年からネットワーク中立性改正ガイドラインを施行し、通信事業者以外にも28GHz帯を新たに割り当てる形のローカル5G制度も導入する。モバイルエッジコンピューティング導入も政策で後押しする計画。2021年に28GHz帯の活用が進むのか今後が注目される。