チェコ共和国電気通信庁（Czech Telecommunications Office: CTU）は2020年11月13日、700 MHz帯及び3400-3600MHz帯（3.5GHz帯）の5Gオークションが終了したと発表した（注１）。落札総額は56億チェココルナ（2億5,000万ドル）で、既存事業者３社（T-Mobile、Vodafone及びO2）を含む５社が落札した。
落札額が最も大きいのがT-Mobileで18億9,000万チェココルナ（8,500万ドル）、次いでVodafoneが15億6,800万チェココルナ（7,000万ドル）、O2が13億4,200万チェココルナ（6,000万ドル）であった。地域通信事業者であるCentroNetは6億,2800万チェココルナ（2,800万ドル）、NordicTelecomは1億6800万チェココルナ（750万ドル）で落札した。なお、PODA及びSev.en Innovationsもオークションに参加したが、落札することはできなかった（注２）。
700MHz帯を落札したのは既存事業者３社のみで、T-Mobileは新規参入枠向けに確保されていた2×10MHz幅を獲得した。O2は、警察・消防・救急などの公衆保護及び災害救援（Public Protection and Disaster Relief：PPDR）機関に対して国内ローミングサービスを提供するというコミットメントが条件となっている2×10 MHz幅を獲得し、Vodafoneは2つの2×5MHz幅を獲得した。
3.5 GHz帯では、CentroNetが最も多くの周波数を獲得し、80MHz幅を2,800万ドルで落札した。T-Mobileは60MHz幅を2,200万ドルで、Vodafone及びNordicTelecomはいずれも20MHz幅を750万ドルで、O2は20MHz幅を680万ドルで落札した。なお、O2及びCentroNetが獲得した20MHz幅のブロックは、インダストリー4.0をサポートするために周波数リースのコミットメントが適用されている。
（注１）
https://www.ctu.cz/tiskova-zprava-cesky-telekomunikacni-urad-vydrazil-kmitocty-v-pasmech-700-mhz-3400-3600-mhz
（注２）
https://www.ctu.eu/sites/default/files/obsah/ctu/information-conclusion-and-results-auction-phase-tender-granting-rights-use-radio-frequencies/obrazky/20201113-informationonauctionend.pdf