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2020.10

  • 韓国
  • モバイル
2020年後半から5Gモバイルエッジコンピューティング導入拡大中
世界の先陣を切って5Gを商用化してから1年半が過ぎた韓国では、2020年後半から5Gモバイルエッジコンピューティング(以下、5G MEC)の導入が開始され、5G MEC導入分野が広がりを見せている。

MNO 3社の中でも早くから準備を進めてきたのがSKテレコムである。2020年7月に世界初の一般顧客向けMECサービスとして昌徳宮AR観光体験サービスを開始。以降、新韓銀行や病院等とサービス開発協力を進めながらBtoB市場を開拓中。同社の5G MECプラットフォームにはアマゾンやマイクロソフトといった複数のパブリッククラウドを活用するハイブリッドのMECクラウドプラットフォームを構築。医療分野の導入事例として、釜山病院等と協力して認知症早期発見のためのVR活用高齢者見守りサービスを2020年11月から提供開始予定。出前アプリ大手とは屋外出前ロボットの5G MEC対応テストを進行中。流通業界向けには、ソウル市内のスターフィールド・コエックススモールで5G MECとクラウド活用のARナビゲーション等のARサービスを2022年に本格提供する。MECをトータルパッケージとして海外展開させることも視野に入れる。

KTは5G MEC基盤の非対面防疫サービス(知能型エッジ生活安全サービス)を商用化した。水原(スウォン)市等地方自治体の体育館、図書館、幼稚園等各種施設向けにAI顔認識、体温チェック、自動立ち入り記録管理等の非対面防疫プラットフォームを現在構築中で、2021年からサービス開始予定。

LG U+はMEC導入に向けた取り組みとして、2019年10月に自律走行車追突防止のため、先行車両の映像を後続車両に伝送するデモンストレーションを実施。2020年9月からGoogleクラウドと5G MEC事業で協力を進める。5G MECとクラウド活用の屋外自律走行ロボット事業分野で、自動車部品メーカーのマンド社と10月から協業を開始。当初はロボットに焦点を絞って技術実証を進める今後はIoTとの連携を通じたサービス高度化等巡回ロボット商用化に向けた協力を進める。BtoBにとどまらず、BtoC分野でのMEC活用も模索する方針。