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2020.07

  • カナダ
  • セキュリティ、プライバシー
クリアビューAI、カナダで顔認識技術の提供を中止
カナダのプライバシー・コミッショナー事務所(OPC)は、7月6日、同国で連邦・州プライバシー当局の調査を受けている米クリアビューAIが同国内での顔認識サービス提供を中止すると発表した。

クリアビューAIは、インターネット上で公開されている画像を収集し、法執行機関などに顔認識サービスを提供している。しかし、今年1月にニューヨーク・タイムズが、スタートアップ企業のクリアビューAIが、フェイスブックやYouTube、ツイッター、Venmoといったソーシャルメディアを含む多数のウェブサイトから30億件近い画像を収集し、顔写真データベースを構築、自社の顔認識アプリに使っていると報道。米国では、警察による同アプリの使用中止や訴訟問題にまで発展していた。

カナダ国内でも、今年初めから、同意を得ないまま顔認識技術を使うことやサービスが不正利用されることを懸念する声が高まり、2月には、ブリッティシュコロンビア、アルバータ、ケベック、連邦政府のプライバシー・コミッショナー事務所が合同でクリアビューAIに対する調査を開始している。

同社のサービスは、カナダ連邦警察隊(RCMP)やトロント警察などが使用を認めている。OPCによると、RCMPは、国内で最後に残ったクリアビューAIの顧客だが、この契約も無期限停止されるとのこと。また、同社に対する調査は、今後も継続されるという。