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2020.04

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フィンランドErillisverkot Groupが次世代公共安全ネットワーク整備でElisa及びEricssonと契約

フィンランドのErillisverkot Groupは2020年4月9日、次世代の公共安全ネットワーク「Virve 2.0」を整備するため、Elisa及びEricssonとパートナーシップを組むことを発表した(注1)。Erillisverkotは「Virve 2.0」の調達において、公衆網の無線アクセスネットワーク(RAN)はElisaのインフラ資産を利用し(注2)、コアネットワークの整備はEricssonへ委託することを決定した(注3)。

Erillisverkot Groupはフィンランドにおいて、公的機関、緊急サービス、その他のクリティカルサービスのために、国家通信ネットワークの責務を負う国営組織である。Erillisverkotは現在、TETRAネットワーク「Virve」を運用しているが、「Virve 2.0」と称される3GPP標準に基づいた4G及び5Gネットワークを整備・運用する計画である。現在のTETRAベースの「Virve」サービスは、2025年までに次世代の「Virve 2.0」サービスに完全に移行され、移行が完了するまで双方のサービスは並行して運用される予定である。

今回の「Virve 2.0」の調達によって、Erilisverkotは2021年末までに、公共安全ユーザーに対して4G/5Gネットワーク上において優先接続サービスを提供する。「Virve 2.0」で運用されるアプリケーションの調達は2020年後半に開始され、現在のTETRAネットワークと同様のアプリケーションや、グループビデオ通信などの新たなアプリケーションが利用可能となる見通しである。

なお、フィンランドは、3GPP標準に基づく次世代公共安全ネットワークを、欧州では英国の「ESN(Emergency Network Service)」(注4)に次いで二番目に整備する国となる。世界的には、米国の「FirstNet」(注5)や韓国の「SafeNet」(注6)が先行している。

(注1)
https://www.erillisverkot.fi/uutishuone/press_release_erillisverkot_group_partners_with_elisa_and_ericsson_in_the_execution_of_future_public_safety_network_virve_2.0.732.news
(注2)
https://corporate.elisa.com/news-room/press-releases/release/elisa-chosen-as-the-sole-radio-network-supplier-to-finland's-new-public-safety-network-for-10-years-due-to-quality-and-coverage/04606083990513
(注3)
https://www.ericsson.com/en/press-releases/2020/4/erillisverkot-finland-chooses-ericsson-5g-core-for-next-generation-public-safety-network
(注4)
https://www.gov.uk/government/publications/the-emergency-services-mobile-communications-programme/emergency-services-network
(注5)
https://www.firstnet.com/
(注6)
http://safenetforum.or.kr/main/index.php