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2018.10

  • EU
  • ブロードバンド
欧州委員会、Wi-Fiベースの車車間通信を承認か
欧州委員会は、車車間通信として「ITS-G5」と呼ばれるWi-Fiベースの規格(IEEE 802.11p)を使うことを承認し、規則策定に乗り出す方針を固めた。規則案は2018年11月に、EU加盟諸国と欧州議会に提出され、順調に行けば2019年中に採択される見込み。

これにより、Wi-Fiベースの車車間通信技術の開発を進めてきたフォルクスワーゲン(VW)とルノーは、5Gに賭けていたダイムラーなどライバル陣営の一歩先を行くことになる。

インターネットに接続するコネクテッド・カーは、既に欧州では数年前から登場しているが、欧州委員会は、車車間通信のために新たな規則を制定することでその普及を後押ししたい考え。

今回の規則は、「ITS-G5」規格を搭載する車両を認可するもので、規制当局としては、導入から遅くとも3年後に、規則をいったん見直すこととしている。

5G通信による「C-V2X(Cellular Vehicle-to-Everything)」は、認可に数か月あるいは数年かかる可能性もあるが、その支持者は、実際にはもっと短い時間で認可されると見ている。

「ITS-G5」は、その支持者によると衝突回避や追従走行などにおける他の車との通信を主な目的としており、タイム・クリティカルな通信に適しているとのこと。この陣営には、VW、ルノーの他、NXP、Autotalks、Kapsch TrafficCom等が含まれている。

一方「C-V2X」は、その支持者によると、エンターテイメントや渋滞情報、一般的なナビゲーションなど、データ速度や遅延が問題とならない分野において、車同士や周辺のデバイスとの接続による幅広いアプリケーションの利用を想定している。

C-V2Xを推す陣営には、ダイムラー、フォード、PSAグループ、ドイツテレコム、エリクソン、ファーウェイ、インテル、クアルコム、サムスンも含まれている。