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2013.06

  • マレーシア
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
新内閣が通信マルチメディア省を設置

マレーシアでは、2013年5月5日に実施された総選挙の結果を受け、15日に「国民戦線(Barisan Nasional:与党連合)」からナジブ(Mohd. Najib Abdul Razak)首相が選出され、組閣を行った。その結果、新内閣では、通信マルチメディア省(Ministry of Communication and Multimedia)が設置され、アハマド(Ahmad Shabery Cheek)氏が大臣に指名された。

通信マルチメディア省は、前内閣時の情報通信文化省から文化担当部局を切り離す形で設置され、情報総局と通信総局及び省の管理部門を中心として、国営放送を所管するJabatan Penyiaran Malaysiaや国営通信社であるPertubuhan Berita National Malaysia (BERNAMA)を外局として傘下に置く。これまで、文化部門と一緒になっていたり、エネルギー部門や水部門と一緒になっていたりの変遷をたどってきたが、このたび、単独で情報通信セクターを所掌する省となった。

なお、副大臣に指名されたジャイラニ(Jailani Johari)氏は、通信マルチメディア委員会の元幹部職員で、今回の総選挙で議員として選出され、副大臣に就任した。ICT産業界からは、ブロードバンド化の進展等、関連施策の推進の加速化について、専門的な知見を発揮することが期待されている。

野党勢力が伸長してくるなか、リモート・ルーラル地域を数多く抱えるサバ州、サラワク州(共にボルネオ島=東マレーシア地域に位置)での国民戦線の議席確保が、政治的に大きな意味を持ってきているため、今後5年間で各種のデジタル・デバイド縮小のための政策が実施されることが予想される。