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2012.11

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  • 放送・メディア
中国電信、電子書籍事業部門をスピンオフして子会社設立へ

3G端末の普及が進むにつれ、中国のデジタル出版産業の市場規模における携帯端末向けコンテンツの割合が高まってきている。成長分野を取り込もうとして、中国電信は2012年11月22日に電子書籍事業部門をスピンオフして子会社を設立することに動き出した。同事業部は2010年の5月に杭州市にて設立され、9月8日よりサービス提供を開始した。

利用者数は、2010年末の250万から2011年末の3,600万に、さらに2012年9月現在では8,000万を突破して、増加のペースが速まっている。ただし、有料コンテンツを利用しているユーザーは1割ほどにとどまっており、今後、魅力的な有料コンテンツを増やし、その利用を促していけるかどうかは事業の成敗を握るカギとなろう。

同社の電子書籍プラットフォームには5万時間に及ぶ音声コンテンツを含む計20万の書籍や、漫画等のアイテムが含まれており、有料コンテンツはこのうちの30%を占めているという。また、有料コンテンツの場合は、紙媒体より10-30%ほど安い値段で提供され、コンテンツプロバイダ数は300社に達しており、中国電信対プロバイダの利益配分率は55:45となっている。

サービスの提供はPC、携帯端末、および専用端末を含むマルチスクリーン向けとなっている。中国電信は複数年にわたり、電子書籍事業に5億元の投資を行い、2014年には黒字化の達成を目指すとしている。ちなみに、2012年の売上高は1億元になると予測されている。