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2013.03

  • 中国
  • 放送・メディア
三網融合に向け一歩前進。北京市でIPTVサービスが正式にスタート

中国聯通北京支社(北京聯通)は北京市でのIPTVサービスを正式に提供開始したと明らかにした。ブランド名は「Wo家庭TV版」である。

同IPTVサービスは、ブロードバンド接続サービスとセットで提供されており、2種類の料金プランが用意されている。具体的には、(1)月間利用料198元で10Mbpsのブロードバンドと10MbpsのIPTV専用帯域のセット、(2)月間利用料218元で20Mbpsのブロードバンドと10MbpsのIPTV専用帯域のセット、また、いずれのプランにも300分間の市内通話が含まれている。

IPTVサービスは中国における三網融合(電話網、放送網(CATV)、インターネット網の三つのネットワークの融合)サービスの代表格で、その発展促進に向け、政府はこれまで複数回にわたり関連政策を打ち出してきた。

中でも、政府は2010年7月に北京市を含む12の都市を指定し、テストケースとして、IPTVの先行提供を許可した。にもかかわらず、通信側と放送側のそれぞれの既得権益に固執し、実質的な進展はあまり見られなかった。それを受け政府は、2011年末に関係者らに対して、放送側の保有する配信プラットフォームと通信側の有する伝送インフラとの接続を速めるようにと指示した。2012年2月には上海メディアグループ傘下の百視通と中国中央テレビ局(CCTV)傘下の中国網絡テレビ局(CNTV)が共同でIPTV配信プラットフォームを構築するようになり、同プラットフォームは中国唯一のIPTV配信プラットフォームとなっている。

一連の動きを受け、北京市では2012年7月になって、通信側の北京聯通と放送側のCNTVおよび北京市テレビ局(BTV)の3社でIPTV事業提携契約書を締結し、2013年3月にようやくサービスの提供に漕ぎ付くことができた。