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2016.10

  • シンガポール
  • ブロードバンド
NGNBN稼働によりFTTHが固定ブロードバンドの主力サービスに、通信速度は10Gbps級へ

シンガポールの固定ブロードバンド市場(DSL、ケーブルモデム、FTTH)における総加入数は2016年3月末(2015年度末)で約146万5,000であるが、同市場の世帯普及率は2010年度には101.8%に達し、全世帯普及を達成していることから、以降、市場の成長は鈍化している。

他方、2010年9月に次世代全国ブロードバンド網(NGNBN)が稼働を開始した以降、FTTHの加入者増加が顕著であり、2011年度から2015年度における同サービス加入数の平均成長率は65.1%と甚大な値となっている。

結果、2011年度末にはDSLが39.7%、ケーブルが50.2%、FTTHが10.0%であった接続種別のシェアは、2015年度末にはDSLが9.0%、ケーブルが23.5%、FTTHが67.5%と劇的な変化を示している。

また、NGNBNによるFTTHサービスでは広帯域化も顕著であり、サービス開始当初には100Mbpsであった標準サービスの通信速度は、2016年10月現在、1Gbpsにまで増大している。加えて、2016年2月には世帯向けとして通信速度10Gbpsでのサービスも開始されている。

なお、固定ブロードバンドの市場シェアは2015年度末で旧国営事業者シングテルが49.6%、ケーブルテレビ事業者のスターハブが39.2%、新興の移動体通信事業者のM1が11.3%となっている。

また、NGNBNを使用したFTTHサービス事業者として、MyRepublic(2011年)、ViewQwest(2015年)等も市場に参入しており、加入者の選択肢は今後さらに増加することが見込まれる。