[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2017.05

  • 韓国
  • クラウド、ビッグデータ、コネクティッド
2017年のIoT市場動向:通信キャリア3社のLPWAネットワーク活用サービス競争が本格化

2017年の韓国IoT市場は、通信キャリア3社のLPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク活用IoTサービス競争本格化が大きなトレンドとなっている。2016年までに周波数開放等IoT関連産業促進のための規制緩和が進められた結果、通信キャリアのLPWA全国ネットワーク構築が進んだ。SKテレコムはLPWAネットワークの一つであるLoRaの全国ネットワーク構築を2016年6月に完了。KTとLG U+はNB-IoT規格のLPWA全国ネットワークの共同構築を進め、2017年6月までに構築完了の予定。SKテレコムとKTはそれぞれ、LoRa/LTE-M、NB-IoT/LTE-Mと2種類のLPWAネットワークを保有し、用途に応じて使い分けている。LoRaとNB-IoTは主に、少量のデータ通信で活用する。

世界に先駆けてLoRa全国ネットワークを構築したSKテレコムが従来よりも大幅に引き下げたIoT料金プランを導入したことは我が国でも大きく注目された。SKテレコムのLoRaネットワーク活用サービスラインナップは、当初は公共・産業向けを中心に拡大されてきたが、2017年5月の一般向けサービス3種(子供やペットの位置追跡、衝撃監視センサーでの自動車情報通知、IoTブラックボックス)発売を契機に、今後は一般向けサービス拡大に力を入れる方針。SKテレコムのLoRa活用サービスは2017年5月現在で22種であるが、2017年末までに50種に拡大の予定。

KTとLG U+は、首都圏でのNB-IoTネットワークを構築した2017年4月末のタイミングで、ネットワークの商用サービス開始を発表。両社は試験サービスと今後のサービス提供予定も明らかにしている。KTは、4月からサムスン電子のNB-IoT対応端末「多用途位置トラッカー」を利用する位置追跡のβテストを進めるなど、複数サービスの準備を進めている。LG U+はNB-IoT活用の都市ガス配管ネットワーク管理システムの試験運用を首都圏一部地域で開始する。2017年中に貨物追跡や物流管理等のサービスも提供する計画。