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2013.11

  • スペイン
  • 電波関連
スペインの周波数オークションとLTE導入

スペインでは、2011年6月に、800MHz帯、900MHz帯、2.6GHz帯の58ブロックの周波数帯オークションが開催され、7月に、テレフォニカ、ボーダフォン、オレンジが落札している。落札合計額は16億4,700万竄ャ。なお、800MHz帯はデジタルテレビのスイッチオーバー後の2014年から使用可能になる。その後、不落札の周波数帯(900MHz帯、2.6GHz帯)について再度オークションを同年11月に実施し、落札合計額は1億8,500万竄ャであった。合計で18億3,200万竄ャとなったが、地方及びTDDで不落札の帯域があった。

周波数オークション後、LTE導入が進んだ。ボーダフォンは、2011年9月、マドリード、バルセロナ、マラガで試験サービスを開始した。同社は、2013年5月に同国初のLTE商用サービスを、バルセロナ、ビルバオ、マドリード、マラガ、パルマ・デ・マリョルカ、セビリア、バレンシアの7都市で開始した。1800MHz帯と2.6GHz帯を使用している。

オレンジは、2013年7月、マドリード、バルセロナ、バレンシア、セビリア、マラガ、ムルシアの主要6都市で、LTEサービスを開始した。1800MHz帯と2.6GHz帯を使用している。

Yoigo(Xfera Moviles)も、2013年7月にマドリードで商用サービスを開始した。LTEの使用帯域は1800MHz帯。2013年内に人口カバレッジを48%に拡大し、人口10万人以上の100都市で2,250万人以上を対象にサービスを提供するとしている。

一方、旧国営通信事業者テレフォニカ(ブランド名:モビスター)は、マドリードとバルセロナで、LTEの試験サービスを実施していた。2013年8月、Yoigoとネットワーク共有で合意し、9月にYoigoのLTE網を通じたサービスを開始した。また、10月後半より自社網でのサービス提供も開始予定と発表した。

オレンジは、テレフォニカとYoigoのネットワーク共有が競争基本原則に反するとして、同年9月、競争当局に異議申し立てを行っていると発表した。11月5日、国家市場競争委員会(CNMC)は、両者の合意が市場競争を制限する可能性に関する調査を開始すると発表した。調査期間は最長で18か月になるという。