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2014.05

  • イギリス
  • 電波関連
Ofcom、周波数管理戦略を発表

Ofcomは2014年4月30日、向こう10年間を視野に入れた「周波数管理戦略」(Spectrum Management Strategy)を発表した。将来、周波数需要がますます高まると予測されることから、Ofcomは貴重な公的資源の有効利用を目的に、今後10年間で優先的に取り上げるべき6つの最重要項目を挙げ、それぞれのアプローチや今後の方向性をまとめた。

英政府は今年3月、2025年までに周波数有効利用が英経済にもたらす利益を年間1,000億ポンドまで倍増させる計画を発表したところであるが、Ofcomのこの戦略は政府計画を補完する内容となっている。

今後10年の最重要6項目は以下のとおり。

  • モバイルデータ需要:将来的な需要増加が周波数利用に与える影響を検討。モバイルデータに用いられる周波数の国際的な決定や検証に貢献するとともに、5G技術開発なども視野に入れる。
  • 700MHzおよび地上デジタルテレビ(DTT):DTTに割り当てられている周波数帯の見直しにより、2018年以降にモバイルブロードバンド向けに、DTT周波数帯を一部割り当てることが可能かどうかを検証中。
  • 公共セクターによる周波数帯の開放:政府が計画している公共セクターからの500MHz開放を支援。まず防衛省の2.3GHz帯および2.4GHz帯の開放が実施される予定。
  • 番組制作・イベント(PMSE)向け周波数:現在および将来的なワイヤレス・マイクとカメラ向け周波数の需要について、関係者の協力を得て調査中。
  • M2Mアプリケーション:M2Mの将来的需要に関する理解を進めるための作業開始。870~915MHz帯を免許不要で利用できるようにするのが最初のステップとなる。英国は世界でもM2M通信向け周波数帯を開放する最初の国の一つとなる。
  • 緊急サービス:緊急サービスに用いられるワイヤレス通信に必要な周波数帯