チリの周波数規制機関であるSubtelは、700MHz帯(713~748/768~803MHz)の周波数オークションを実施し、2014年2月28日に携帯電話会社3社に周波数を割り当てた。
落札企業はTelefonica、Entel及びClaroであり、表1および表2のとおり、それぞれ2×10MHz、2×15MHz、2×10MHzを獲得し、落札総額は115億チリペソであった。
本件の割当の結果、落札企業は、24か月以内にLTEサービスを全国(人口の98%)で開始し、18か月以内に過疎地および学校にLTEサービスを提供する義務を負うこととなる。
今回の周波数オークションは、APT(アジア太平洋電気通信共同体)が推進する700MHz帯の周波数割当(APT700方式)に従ったものであり、南米で実行されたはじめてのAPT700方式による周波数割当である。
APT700方式は、日本をはじめとしたアジア太平洋地域の諸国で採用されており、南米でもメキシコ、ブラジル等の大半の国々で採用されている。
表1 チリ700MHz帯オークション結果(周波数割当:単位MHz)
注:GB=Guard Band
表2 チリ700MHz帯オークション結果(落札金額)
落札企業名 |
落札周波数 |
落札金額(単位:チリペソ) |
Telefonica |
2×10MHz |
4,249,119,967 |
Entel |
2×15MHz |
6,880,105,123 |
Claro |
2×10MHz |
404,220,370 |
合計落札金額 |
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11,533,445,460 |
注:1チリペソ(CLP)=0.1823円