[HTML]
kv
情報通信の今を届ける
注目のICTトピック

注目のICTトピック

    • アメリカアメリカ
    • モバイル
    • 注目のICTトピック

    Verizon、2026 FIFAワールドカップで通信エリアと容量を増強

    Verizonは、世界最大のスポーツイベントにおいてサッカーの革新と没入型体験を促進するため、5G、固定無線アクセス、放送ソリューションを提供する。
     
    2026年4月16日、Verizonは、「2026 FIFAワールドカップの公式通信サービス・スポンサー」及び「2027 FIFA女子ワールドカップの公式トーナメント・サポーター」として、同社技術とネットワークインフラが、スタジアムやFIFAファンフェスティバルの会場、運営のさまざまな場面に導入され、ファン、関係者、放送局、地元のコミュニティが2026 FIFAワールドカップを楽しむ方法を一新すると発表した。
     
    FIFAワールドカップ2026は、米国、カナダ、メキシコの3か国共同開催で、6月11日に開幕、決勝戦は7月19日となる予定。米国試合会場は11都市に広がっており、期間中は数百万人の訪問者が期待されている。また、スタジアムでは、観客は1試合当たり50テラバイト以上のデータを使用すると予想される(HD動画を3年以上ストリーミングする量に相当)ことから、Verizonはネットワークを大幅にアップグレードし、5G帯を拡充することで、全開催スタジアムにおいて通信容量を推定3~5倍に増強する。このため、Verizonは、座席下に数千本のアンテナを設置、また、上層席のファンに向けて4G/5Gのエリアを的確にカバーする巨大な球形アンテナも設置した。加えて、公共交通機関の利用者や、周辺地域での観戦パーティーやイベントの参加者向けに約140か所のスモールセルと仮設基地局を展開し、通信エリアと容量を強化する。
     
    ファン体験を支える基盤となるのは、Verizonが導入するプライベート5Gネットワーク、最先端の会場ネットワーク設計、信頼性の高い高速光ファイバ接続などの先進的なテクノロジー。この技術エコシステムは、大会運営の要となる業務を支え、さまざまな形でファン体験を向上させる。Verizonが大会を支えるために導入する主なテクノロジーは次のとおり。
     
    • 世界数十億人のファンに向けた放送配信を支えるネットワーク:Verizonは、すべての大会会場に大容量光ファイバと波長サービスを提供、このネットワークは、放送配信ネットワーク(BCN)を支え、国際放送センター(IBC)向けに高品質な高解像度メディア放送を配信するように設計されている。これにより、FIFAはボールや選手の統計データなどの重要なデータを一元的に収集・処理し、世界中のファンに高品質な映像を配信することが可能となる。
    • 放送と運営を強化するプライベート5G:開催スタジアムにはVerizonのプライベート5Gネットワークが導入され、超低遅延かつ高スループットな通信環境を提供することで、Lenovo製「審判視点(レフェリービュー)」ボディカメラなどの重要なアプリケーションをサポート。審判のフィールド上の視点をリアルタイムで配信し、世界中のファンにより没入感のある体験を提供する。このセキュアな接続性はスタジアム外のFIFAファンフェスティバルの会場にも拡大され、Verizonの5G及び光ファイバインフラが一般向け運営を支え、シームレスな接続体験を提供する。
    • 5G固定無線アクセス(FWA)と5Gネットワークスライシング:Verizonは、5G固定無線アクセス(FWA)を活用し、大会全体にわたるFIFAのユースケースを支援。Verizonの5Gウルトラワイドバンドネットワークを活用することで、FIFAは開催地域全域で、ファン向けのポップアップイベント、小売・グッズ販売拠点、物流・バックオフィス機能を運営するための高速接続を迅速かつシームレスに確立できる。さらに、FIFAとVerizonは、優先的なパフォーマンスを必要とする特定のアプリケーションをサポートするため5Gネットワークスライシングを提供する。また、Verizonの包括的なセキュリティソリューションは、大会のデジタルインフラを保護し、デジタル運用の完全性を支えるよう設計されている。
    また、Verizonは、開催地の地元コミュニティに永続的で前向きな影響をもたらすため、地域のネットワークインフラのアップグレードにも投資しており、会場周辺の地域に高度なデジタル機能を提供する。これは、大会期間中の膨大な来場者数を支えるだけでなく、今後数年にわたり住民に信頼性の高い高速インターネットへのアクセスを提供し、試合終了後も教育、医療、公共安全、経済発展を支えていく。
     

    詳細 ...

    • アメリカアメリカ
    • 次世代ICT
    • 注目のICTトピック

    イラン情勢緊迫化、米テクノロジー企業が攻撃対象に

    2月28日、米国とイスラエルがイランに対して大規模空爆を実施し、イランが報復に踏み切ったことで、事態は地域紛争へと発展した。これに伴い、中東諸国にデータセンター等のインフラを展開する米国テクノロジー企業が攻撃対象となっている。

    イラン革命防衛隊(IRGC)は3月10日、米国企業7社が湾岸諸国やイスラエルに保有する29施設を攻撃対象とする方針を表明した。更に同月31日には、米国及びイスラエルの軍事作戦で幹部が殺害されたことへの報復として、テクノロジー企業18社(注)を新たに「正当な標的」に指定し、4月1日午後8時以降、幹部が殺害されるたびに関連施設への攻撃を実施する可能性を示唆した。こうしたなか、実際の攻撃の有無や被害状況に関心が集まっている。

    4月2日には、バーレーンのAmazon.com及びUAEドバイ首長国のオラクルのデータセンターを攻撃したとする声明が出されたが、ドバイ当局はこれを否定し、Amazon.comも「現時点で共有できる新たな情報はない」としていることから、IRGC側の主張の真偽は確認されていない。他方、3月2日にはバーレーンとUAEにあるAmazon.comのデータセンター3拠点がドローン攻撃を受け、AWSのクラウドサービス提供に一部影響が生じるなど、インフラが実際に攻撃対象となっている兆候もみられる。

    こうした状況を受け、米国のテクノロジー企業は、中東に展開する資産の防護やサプライチェーンの分断、インフラ毀損といったリスクへの対応を迫られている。CNBCの報道によれば、各社はロビー活動を通じて米国政府への働きかけを強化し、政策支援の確保や有事対応体制の整備を進めている。

    (注)IRGCが標的に指定したテクノロジー企業18社:NVIDIA、アップル、マイクロソフト、グーグル、シスコ、HP、インテル、オラクル、IBM、デル、パランティア、JPモルガン、テスラ、GE、スパイア・ソリューションズ、ボーイング、G42。

    詳細 ...

    • EUEU
    • セキュリティ、プライバシー
    • 注目のICTトピック

    EU政府、オンラインサービス使用時の年齢確認アプリケーションを公表

    欧州委員会は未成年者の有害情報からの保護を目的とした年齢確認アプリケーションが近く使用可能になると発表した。このアプリケーションはパスポートやIDカードの情報を基にオンラインプラットフォーム上のサービスにアクセスする際の年齢確認を行うものであるが、年齢以外の個人情報は閲覧できない。

    このアプリケーションのソースコードは完全に公開されており、この分野で欧州委員会とパートナー契約を結んだ国であれば、EU加盟国でなくとも導入が可能である。また無料でどのデバイス上でも使用できる。

    欧州では未成年のSNS利用に対する危機意識が高まっている。欧州統計局によれば、EU加盟国内では、2025年に16~29歳のSNS利用割合は平均89.3%に達し、27加盟国中19か国で90%を超えている。これは、一般人口(16~74歳)における利用率平均67.3%を大きく上回り、有害コンテンツに触れる機会も増大している。 

    EU政府下の欧州基本権機関(FRA)が2025年11月に行った未成年者のSNS使用に関するアンケート調査によれば、回答者の大半が未成年のSNS使用環境は憂慮すべきものであり、サービス利用に年齢制限を加えるべきと回答した。SNS使用で生じ得る危険としては、暴力的なコンテンツへの暴露(89%)、性的・経済的搾取(89%)、ソーシャルメディア依存(88%)等が挙げられた。

    この調査には複数の加盟国の2万6,000名が参加、74%の回答者が、SNSサービス利用可能年齢設定に賛成している。下限として望ましい年齢については、成人では大半が16歳あるいは18歳と回答した。一方で未成年(15~17歳)の回答者はおおむねより低い年齢でよいとしており、14歳あるいは15歳としていた。

    詳細 ...

  • 英国通信庁(Ofcom)は2026年4月23日、BBCおよびITVから、2026年および2030年のFIFA男子ワールドカップ決勝トーナメント(FIFA Men’s World Cup Finals Tournaments)を独占的に生中継することについて、同意を求める申請を受理した(注1)。2026年は、6月11日(木)から7月19日(日)まで、米国、カナダ、メキシコで開催される予定。2030年は、主にモロッコ、ポルトガル、スペインで開催される予定だが、正確な日程は未定である。

    FIFA男子ワールドカップ決勝トーナメントは、1996年放送法に基づき、「グループA指定イベント(Group A Listed Events)」に指定されている。指定イベント制度とは、国民的関心の高いイベントの独占放送を制限し、英国全土の視聴者が無料で視聴できることを確保するのが目的である。FIFA男子ワールドカップ決勝トーナメントは、国民的関心の高いイベントとして、文化・メディア・スポーツ大臣(Secretary of State for Culture, Media and Sport)によって「グループA」に指定されているため、無料放送事業者であっても同トーナメントを独占的に生中継する場合には、Ofcomの同意を得る必要がある。

    BBCおよびITVは、2026年トーナメントについて放送を分担する計画を示しており、全104試合のうち、両局がほぼ半数ずつを放送する予定である。決勝戦については、BBCとITVの両局が同時に生中継を行う。

    BBCは、生中継をBBC OneまたはBBC Twoで放送する予定。ただし、予期せぬ番組編成上の事情により、一部の試合はBBC ThreeまたはBBC Fourで放送される可能性がある。また、BBCはラジオによる生中継の放送権も取得している。一方、ITVは、ほとんどの試合をITVおよびSTVで生中継する予定であるが、番組編成上の重複が生じた場合には、一部の試合をITV4で放送する可能性がある。

    2030年トーナメントについても、BBCおよびITVは、2026年と同様の試合分担および放送体制を想定していると表明している。

    Ofcomは、提案されている生中継の取決めによって、英国全土の視聴者が無料で生中継を視聴できることが確保されるとしている。その上で、今回の意見募集に寄せられるコメントを考慮することを条件に、当該申請に対して暫定的に同意する意向を示している。

    (注1)
    https://www.ofcom.org.uk/tv-radio-and-on-demand/listed-sporting-events/mens-fifa-world-cup-finals-tournament-2026-and-2030

    詳細 ...

  • 中国の主要クラウド事業者が、AIエージェント「OpenClaw」の提供を開始し、利用が急速に拡大している。こうした動きを受け、生成AIユニコーン企業の智譜(Zhipu AI)は、OpenClaw向けに最適化した汎用LLM「GLM-5-Turbo」を発表し、同モデルのAPI価格を20%引き上げた。

    GLM-5-Turboは、外部ツールやスキルの呼び出し能力、複雑な指示の分解・実行能力を重点的に強化している。また、定時トリガーや長時間実行など、時間制約を伴うタスクへの対応も最適化されており、OpenClawタスクに特化した形でトレーニング段階から調整が施されている。これにより、ツール利用、指示遵守、継続的タスク処理といった能力が大幅に向上した。

    一方で、国家インターネット緊急センター(CNCERT)は、OpenClawのデフォルト安全設定に脆弱性が存在するとして、リスク警告を発表した。設定や運用が不適切な場合、ハッカーが弱点を突いてシステムの制御権を取得する可能性があるという。

    CNCERTによると、OpenClawの不適切なインストールや利用により、すでに複数の深刻なセキュリティリスクが確認されている。例えば、ハッカーが悪意のある命令をウェブページに埋め込み、そのページをOpenClawに読み取らせることで、ユーザの暗号化キーが漏洩する恐れがある。また、ユーザの指示や意図を誤って解釈した結果、電子メールなどの重要な情報を誤って完全削除してしまうケースも想定される。さらに、OpenClaw対応プラグインの中には、悪意のあるものや潜在的なセキュリティリスクを含むものが確認されている。

    このためCNCERTは、OpenClawの利用にあたり、1)実行環境の制限、2)権限の最小化、3)平文で保存される環境変数への暗号化キー格納の回避、4)プラグイン入手元の厳格な管理、5)最新版およびセキュリティパッチの適時適用といった対策を講じるよう呼びかけている。

    詳細 ...

    • 韓国韓国
    • ブロードバンド・ICT基盤整備
    • 注目のICTトピック

    韓国のAIデータセンター整備動向

    世界AI 3強国入りを目指す韓国では、AI強化戦略の要としてAIインフラ整備の政策支援を拡大している。主なAIインフラ整備支援策として、政府によるGPU大量調達、データセンター(DC)投資促進、国産AI半導体開発支援、国産AIモデル開発支援がある。李在明政権下で発表された「大韓民国AI行動計画」では、まず、GPUと国産AI半導体を土台に大規模DCをバランスよく拡充し、ホワイトハッカーを活用するセキュリティ点検システムを導入するなどコンピューティング・データ・セキュリティを完備したAI高速道路を構築する。このうち、今回は大規模AIデータセンター(AIDC)整備動向について紹介する。

    これまで韓国内のDC規模は総じて小さかったことから、現在、通信事業者やITサービス企業が大型AIDC構築を進めている。2025年秋時点で国内約180か所のDCが運用されており、うち商業DCは約80か所。我が国と同様、DCの多くが首都圏に集中しているため、政策的にDCの地方分散を図っている。国土南西部に位置する全羅南道がAIDC誘致に積極的であり、同地域でのAIDCクラスター化が進められている。

    大手IT企業グループもAIDC整備加速化と同時に、AIDCソリューションの海外展開にも乗り出している。LGグループはグループ各社の総力を結集したAIDC戦略として「Beyond AI-Ready AIDC」をMWC2026で発表。SKグループはアマゾンウェブサービス(AWS)と組んで蔚山に100MW級AIDCを構築中。グローバルハイパースケーラーと組んだAIDC構築計画も急速に増えている。2025年に米OpenAIはSKグループ、サムスンと国内AIDC構築協力で提携している。

    韓国ではAIDC整備にあたり、DCの地域分散、電力供給、地域住民との葛藤といった日本と同じ課題も抱える。AIDC整備に向けて、韓国政府は今年AIDC振興特別法も制定する方針。AIDC整備と同時に課題への取り組みも今後注視していきたい。

    詳細 ...

国別・地域別トピック

国別・地域別トピック

    • EUEU
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

    児童性的虐待コンテンツ対策のための「eプライバシー指令」の例外規定が失効

    オンライン上の児童性的虐待コンテンツ(CSAM)の自主的なスキャンを認める暫定規則(通称「チャットコントロール1.0」)が、4月3日に失効した。

    暫定規則は、「eプライバシー指令」の例外規定を設けることで、事業者によるCSAMの自主的なスキャンを可能にしていた。EU理事会と欧州議会は、2年間の規則延長に向けて交渉を進めていたが、両者は第一読会での合意を断念。同暫定規則が4月3日で失効する事態となった。失効した暫定規則は、通信内容のスキャンを可能にする恒久的な枠組みであるオンライン上の児童性的虐待防止・撲滅に関する規則案(通称「チャットコントロール2.0」)が成立するまでの暫定的な措置として2021年に成立したもので、同規則案の審議長期化に伴い、2024年8月に一度延長していた。

    交渉決裂を受け、プライバシー擁護派である欧州議会のグレゴロワ議員(緑の党/欧州自由連盟)は、「事業者は我々のオンライン通信や友人への送付画像に対する大量スキャンを直ちに停止せざるを得ない」として交渉決裂を歓迎した。

    一方、児童保護団体ECLAGや、大手テック企業ら(グーグル、リンクトイン、スナップチャット、メタ、マイクロソフト、ティックトック)は、同暫定規則の延長交渉決裂による悪影響に対して、強い懸念を示している。ECLAGは、EUの政策立案者が意図的に延長を見送ったことを強く非難し、合法的なスキャンの停止は被害者保護や捜査に悪影響を及ぼすと警告した。テック企業らも、ハッシュマッチングによる自主的なスキャンは、児童虐待の特定、違法なコンテンツの拡散防止及び法執行機関による調査において中心的な役割を果たす確立された手法であり、その法的明確性が損なわれることを批判した。

    さらに、グーグル、メタ、マイクロソフト及びスナップチャットの大手テック企業4社は、同暫定規則が失効した4月3日にも共同で声明を発表。4社は、EUの立法機関が暫定規則の延長合意に至らなかったことを「無責任な失敗」であると非難しつつ、この状況下でも、児童保護とプライバシー維持に関する取り組みを再確認し、対象の通信サービスにおける自主的な対策を今後も継続すると表明した。EUに対しては、現在、三者協議中のオンライン上の児童性的虐待防止・撲滅に関する規則案について早急に合意するよう強く求めている。

    詳細 ...

    • イギリスイギリス
    • 郵便・物流
    • 国別・地域別トピック

    ロイヤルメール、ユニバーサルサービス改善計画を公表

    ロイヤルメールは4月21日、ユニバーサル郵便サービスの「サービス品質改善計画」を公表し、今後5年間で5億ポンドを投資して配達品質を改善する方針を示した。投資原資はユニバーサルサービス改革による節減分で賄い、年間約3,000人分のフルタイム配達員に相当する規模となる。

    本計画は、昨年のオフコムによるユニバーサルサービス規制の見直しを受け、通信労働者組合(CWU)およびUnite CMAとの合意に基づくもので、CWU組合員による協議投票を経て実施される。計画の柱は5月から段階的に導入される新たな配達モデルであり、セカンドクラス郵便およびファーストクラス以外の郵便物を平日隔日配達とする一方、ファーストクラス郵便は月曜から土曜まで毎日配達を維持し、小包も最大週7日配達を継続する。同社は遅配の主因である配達ルートの日次完了率の改善を最重点課題に位置づけ、約6,000人のパートタイム配達員の週当たり労働時間拡大により必要な人員体制を確保する。

    オフコムが4月1日に導入した新たな規制目標は、ファーストクラス翌日配達率90%(3営業日以内99%)、セカンドクラス3日以内配達率95%(5営業日以内99%)である。同社は新モデル導入から9か月以内にファーストクラス約85%・セカンドクラス93%の中間目標を達成し、12か月以内に最終目標の完全達成を目指す。あわせて、成績不振の配達局への重点支援、病欠管理への追加投資、全配達局での日次パフォーマンス管理の強化といった施策にも取り組む。コクレーンCEOは「当社のサービスが常に顧客の期待水準に達していたわけではないことを認識しており、改善に全力で取り組む」と述べた。今回の改革は同社にとって数十年ぶりの大規模なものであり、昨年35局で実施した試行の成果を踏まえ、全国約1,200の配達局に5~6か月かけて順次展開される。

    詳細 ...

  • 政府は、車両盗難や万引きなどに悪用されている「無線周波数ジャマー(通信妨害装置)」の対策強化を検討している。当該装置は、ビデオドアベルや車両追跡システム、無線セキュリティタグを無効化する目的で使われ、時計などの日用品に偽装されている場合も多い。犯罪だけでなく、モバイル通信や緊急無線、空港や重要インフラに深刻な支障を与える危険性がある。

    特に、英国の測位・航法・時刻基盤(PNT)が1週間停止した場合、最大で約76億4,000万ポンド(約1兆6,000億円)の経済的損失が発生する可能性があるとされている。

    現行の「2006年無線電信法」では非適合機器の使用や所持は禁止されているが、実際に妨害行為を行った証明が難しいという課題がある。これを受け、政府はジャマーの所持そのものを違法とする可能性を含め、国民や通信事業者、警察、交通・インフラ分野の専門家を対象に証拠募集(意見公募)を開始した。

    あわせて、車両盗難用電子機器の所持・共有を違法とし、最大5年の懲役を科す「犯罪・治安法案」も進行中である。今後の法整備では、刑務所での移動電話対策や軍事演習など、正当な用途を明確化しつつ、証拠に基づき、過度にならない形で規制を強化する方針とされている。

    詳細 ...

    • フランスフランス
    • プラットフォーム
    • 国別・地域別トピック

    仏政府、デジタル・AIの国内自律化計画を進める

    経済や国家計画にかかわる複数の省が、デジタルソリューションの調達における米国依存からの脱却を計画しており、首相府下の省庁間デジタル部(DINUM)が、移行の第1段階として、省庁のPCのOSをWindowsからLinuxに変換する、健康保険事務所のデジタルソリューションを国産のものに入れ替える、2026年内に医療データプラットフォームを国内ソリューションを用いて信頼性のあるものに刷新する等の計画を発表した。

    DINUMは6月に国内のデジタル事業者と省庁での調達に関する会合を開催するとしている。また各省庁は、オフィス機器、協働ツール、AI等の欧州製品の導入計画を今秋までにDINUMに提出することが求められている。

    詳細 ...

    • ドイツドイツ
    • 次世代ICT
    • 国別・地域別トピック

    BSI、クラウドの安全基準を発表

    連邦情報セキュリティ庁(BSI)は4月7日、クラウドコンピュータの安全基準書である「クラウドコンピューティングコンプライアンス基準カタログ(C5:2026)」を公表した。

    この基準書はドイツで最も重要なクラウドプロバイダーおよびユーザー向けのセキュリティ標準を提供しており、この基準書に準拠すれば、クラウドプロバイダーおよびユーザーはセキュリティ標準を満たすことになる。

    この基準書には、コンテナ管理、ポスト量子暗号学、機密コンピューティングなどのトピックが新世代のC5で初めて明確に取り上げられ、顧客分離やサプライチェーン管理といった既存の分野についても以前よりもさらに的確に取り扱われている。

    内容と構造の観点からは、C5は欧州認証スキームEUCSの成果に密接に基づいており、C5基準書に基づく監査は監査人によって実施され、監査基準を満たせば、クラウドプロバイダーがC5に含まれるセキュリティ基準を準拠したことになる。

    詳細 ...

    • スペインスペイン
    • 事業者のM&A・国際展開
    • 国別・地域別トピック

    テレフォニカ、メキシコ通信事業の売却で合意

    通信大手テレフォニカは4月7日、メキシコの通信子会社テレフォニカ・メキシコを売却することで、Melisaアクイジション社と合意したことを発表した。売却価格は4億5,000万USD。Melisaアクイジション社は、メキシコにおいてMVNO事業をサポートする仮想移動体サービス提供者(MVNE)であるOXIO社と中南米を対象に投資活動を展開するニューファンドランド・キャピタルマネージメント社が主導するコンソーシアムで、テレフォニカ・メキシコ買収後はOXIOが中心となって通信事業を展開する。OXIOによれば、テレフォニカ・メキシコ買収後も現行の経営陣の下で、通信ユーザに対しても従来通り通信サービスも提供しつつ、テレフォニカ・メキシコの通信事業の資産とOXIOのサービスプラットフォームを統合した新たなクラウド型事業モデルの構築を目指すとしている。

    一方、テレフォニカは、自社事業を欧州及びブラジルに集中するため、中南米のスペイン語圏市場からの事業撤退を進めており、2025年から2026年にかけてアルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、エクアドル、ウルグアイにおける通信事業の売却で合意している。今回のメキシコ事業の売却により、ベネズエラを残しすべての中南米市場からの事業撤退が決まった。

    詳細 ...

    • インドネシアインドネシア
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

    16歳未満の保護に関連しインターネット上の情報管理強化と各社の対応

    2026年3月28日の16歳未満のソーシャルメディア利用禁止開始に引き続き、実施のために政府は手立てを講じている。一方で、これらの規制については、言論の自由に対する侵害だとする事業者と利用者の反発もあり、今後も様々な動きがみられると考える。開始時点で政府は、子供への「リスク」のある事業者としてFacebook、Instagram、Threads、X(旧Twitter)、Bigo Live、YouTube、TikTok、Robloxの8者を示した。

    まず、3月31日に通信デジタル省が、Facebook、Instagram、Threadsの親会社であるMetaとYouTubeの親会社であるGoogleに対して、インドネシア法を犯しているとして事態を説明させるための召喚状を送付した。Metaについては、4月10日までに16歳以下への対応を行っているとした。一方のGoogleについては、対応が不十分という理由から警告状が送付された。また、TikTokは、4月16日までに16歳以下が登録した78万アカウントを削除した。

    4月20日時点で通信デジタル省が問題視しているのは、YouTubeとRobloxの対応で、YouTubeについてはGoogleの対応によってはアクセス禁止措置もありうる。Robloxについては、年齢別のサイトを作成するといった対応を行っているものの、通信デジタル省に措置が不十分だとされ再調整を行っている。

    16歳未満のソーシャルメディア利用禁止以外にも、Wikimediaに対して、インターネット上でのソーシャルメディア運用や、情報提供に必要なElectronic System Provider(Penyelenggara Sistem Elektronik: PSE)免許を取得するよう政府は2月から強く勧告しており、Wikimedia側がインドネシア語での提供を停止する可能性を見せる中、4月20日時点で再交渉が行われている。TikTokは、2025年10月にデータ提出指示に従わなかったためにアクセス禁止に進む可能性のある一時的なPSE登録停止措置を受けている。

    詳細 ...

    • オーストラリアオーストラリア
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

     eSafetyとOAIC、オンライン上のプライバシーおよび安全確保強化に向け提携

    ネット安全(eSafety)コミッショナーと情報コミッショナー事務局(OAIC)は4月23日、オンライン上のプライバシーおよび安全確保に向けた協力を強化するため、覚書を締結した。

    本覚書は、情報共有の経路を正式化し、規制の整合性を高める内容となっている。対象には、子どもの保護を目的とした年齢確認義務や、プラットフォームによるソーシャルメディアの最低年齢遵守の確保が含まれる。

    eSafetyは、プライバシーと安全の両立が不可欠であり、制度運用においては権利保護との均衡が求められると指摘した。特にAIの普及に伴いリスクが拡大する中、規制を満たしつつプライバシーに配慮した技術の導入が重要であるとしている。

    OAICは、本覚書により監視および対応能力が強化され、両機関の法定任務の遂行が促進されるとした。情報および専門性の共有により、デジタル環境における被害への対応力が高まり、市民の安全確保が一層図られるとしている。

    詳細 ...

一目でわかる世界のICT

一目でわかる世界のICT

  • 国際エネルギー機関(IEA)は、2025年4月に発行した報告書「Energy and AI」において、AI開発・普及の急拡大に伴い、データセンターの電力需要は2030年までに2倍以上に増大すると予測している。学習・推論に膨大なデータ処理を必要とするAIの開発・普及に対応するため、GPUベースのアクセラレーテッドサーバーを実装したハイパースケール型データセンターの建設が進み、世界レベルで電力消費が増加すると述べている*。
    *例えば、OpenAIのGPT-4について、14週間のAI学習に消費する平均電力量は1日0.43GWhで、先進国の2万8,500世帯、途上国の7万500世帯が1日に消費する電力量に相当するとされている。
     
    <2005~2024年のデータセンターの電力消費量>
    同報告書によれば、2024年の世界の電力消費量は約415TWh、データセンターの電力消費は過去5年間で年間12%増加し、世界の電力消費量の1.5%を占めている。また、データセンターによる世界の電力消費量の約85%は、米国、欧州、中国で占められている。各国の状況は以下の通り(図表1参照)。
    • 米国:2024年の米国の電力消費量は約180TWh。2015年から2024年の間に年間12%増加し、世界のデータセンターの電力消費量全体の約45%を占めている。
    • 中国:2024年のデータセンターの電力消費量は約100TWh。2015年以降の電力消費量が大幅に拡大し始め、2015年から2024年の間にデータセンターの電力消費は年間15%増加し、世界のデータセンターの電力消費量の約25%を占めている。
    • 欧州:2024年のデータセンターの電力消費量は70TWh(推測値)で、欧州の電力消費量の2%弱を占めている。データセンターの世界の電力消費量に占める欧州の割合は15%強。
    • 日本:データセンターの電力消費量は20TWh未満(推測値)で、日本の総消費量の約2%。

    <2020~2030年のデータセンターの電力消費量>
    2030年のデータセンターの世界の電力消費量は、2024年の2倍増の945TWhとなり、2030年の世界全体の電力消費量の約3%弱を占めると推測されている。また、データセンターの電力消費量は年間約15%増加し、他のすべての産業セクターの電力消費量の増加率の4倍以上と推測されている。データセンターの電力消費量の増加は中国と米国で顕著であり、2030年の世界全体の増加分の約80%を占めている。各国の状況は以下の通り(図表2参照)。
    • 米国:2024年のデータセンターの電力消費量よりも約240TWh増加(130%増)。一人当たりデータセンター消費量が最も高く、2024年の約540kWhから2030年に1,200kWhを超える。
    • 中国:2024年のデータセンターの電力消費量よりも約175TWh(170%増)。データセンターの一人当たり消費量は2024年の約70kWhから2030年には約200kWhに達する。
    • 欧州:2024年のデータセンターの電力消費量よりも45TWh以上(70%増)。データセンターの一人当たり消費量は2024年の約100kWhから、2030年には約165kWhに達する。
    • 中国を除くアジア太平洋:日本のデータセンター電力需要は2024年よりも約15TWh増加(80%増)となり、一人当たり消費量は270kWhに達する。また、シンガポールとマレーシアにおけるデータセンターの電力需要が2030年までに2倍以上に増加する。

    詳細 ...

コンテンツ