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注目のICTトピック

注目のICTトピック

  • 2026年8月26日、Meta Platformsは、29州の検事総長グループが未成年者の依存度を高めるよう自社SNSプラットフォームを意図的に設計し、自社アプリのリスクについて誤解を招く説明を行ってきたとして提訴していた件で、和解に合意したことを発表。州に対しておよそ180億ドルを支払うとともに、Facebook、Instagramで未成年者を保護する措置を導入する。なお、最終的な和解の成立には裁判所の承認が必要となる。
     
    和解の対象は、48州、3準州、コロンビア特別区に拡大されており、SNS利用に伴うメンタルヘルスへの害を予防・軽減するための資金として、Metaは今後10年間で最大170億ドルを支払い、和解金は州に配分され、青少年のオンライン安全対策をはじめとする各州の優先課題に充てることができる。例えば、カリフォルニア州は、15億ドルから21億ドルを受け取る見込みとしている。また、Metaは別途、同様の申立てを行っていたテキサス州に10億ドル超を支払うこと等で合意している。
     
    和解に含まれていない2州の内、ニューメキシコ州は別の訴訟でMetaから総額9億ドル超の支払いを勝ち取っており、また、フロリダ州は今回の支払額はMetaがもたらした危害に比べれば少額だとし法廷闘争を続けるとしている。
     
    Metaが提案する未成年者の保護措置と管理機能は、対象となる州等でFacebook及びInstagramを利用する18歳未満のユーザに自動的に適用され、これらの大部分は10年間維持される。主な内容は次のとおり。
     
    • 利用時間制限:Facebook及びInstagramの利用時間上限を1日当たり合計2時間に設定し、保護者のみが解除できるようにする
    • ナイトモード:深夜0時から午前6時までアプリの利用をデフォルトで制限
    • スクールモード:午前8時から午後3時まではデフォルトで通知をミュート
    • 定期的なリマインダー:15分間連続して画面を利用するとリマインダーを表示
    • アルゴリズムによるフィード制御:非アルゴリズム型フィードをデフォルトとして選択可能
    • 自動再生の制御:自動再生をオフにすることが可能
    • 「いいね」の非表示:デフォルト設定で「いいね」やリアクションの数を非表示
    • 美容整形フィルター及び極端なメイクアップフィルターの使用禁止
    • 年齢推定技術の強化
    • 年齢に応じたコンテンツ制限:デフォルトで「13歳以上」のコンテンツ設定に
    • ペアレンタルコントロールの強化:保護者にMetaの監視ツールの設定を推奨
    Metaは和解案の発表に際して、ユーザの多くは複数のアプリ/プラットフォームを行き来していると指摘、このため業界全体での取組みが効果的だとして、YouTubeとTikTokに対し子どもを保護するための同様の基準を導入するよう呼びかけており、和解金の30%に相当するおよそ53億ドルの支払いは、両社が1日当たり1時間の利用時間制限、ナイトモード、年齢確認措置を導入し、和解金の30%に相当する金額をそれぞれ負担することを条件としている。
     

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    • アメリカアメリカ
    • 事業者のM&A・国際展開
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    チャーターがコックス等買収、米国最大のケーブル事業者が誕生

    ケーブル大手チャーター・コミュニケーションズ(以下、チャーター)は8月20日、同業のコックス・コミュニケーションズ(以下、旧コックス)とリバティ・ブロードバンドの買収が完了したと発表した。これにより、45州で約7,000世帯・法人をカバーする米国最大のケーブル事業者が誕生した。
     
    新会社は社名をコックス・コミュニケーションズに変更する予定だが、サービスブランド名はチャーターの「スペクトラム」に統一する。取締役会長には旧コックスを所有していたコックス・エンタプライゼズのアレックス・テイラー会長兼CEOが、社長・CEO・取締役にはチャーターのクリス・ウィンフリーCEOが就任する。コックス・エンタプライゼズは独立企業として存続し、チャーター株式の約26%を保有する。
     
    チャーターは2025年5月に旧コックスの買収計画を発表し、2026年2月にFCCの承認を取得。その後、8月までにサービス提供地域である45州の規制当局から承認を得た。ただし、カリフォルニア州公益事業委員会は承認に際して、複数の条件を付した。主な条件は以下のとおり。
     
    • 低所得者向けブロードバンドプランを5年間提供すること
    • 「デジタル包摂イニシアチブ」に3,000万ドルを投資すること
    • 州内ネットワークを上り・下り速度を1Gbpsとするため、少なくとも2億7,500万ドルを投じること
    • 学校や図書館などの「地域の中核施設」50施設にブロードバンド及びWi-Fiサービスを5年間無料で提供すること
    • 2時間以上のサービス停止に対し、自動的に料金を控除すること
    • 対象世帯について、既存の生涯固定価格契約を維持すること
    • サービス変更やレンタル機器返却時に発生する機器交換手数料を撤廃すること

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    • イギリスイギリス
    • 放送・メディア
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    BBC、2034年IPTV移行と公共サービスメディア再構築を提言

    英国放送協会(British Broadcasting Corporation:BBC)は2026年8月28日、英国文化・メディア・スポーツ省(Department for Culture, Media and Sport:DCMS)が公表した「Watch this Space: A New Strategic Direction for UK Media」への回答を公表した(注1)。BBCは、公共サービスメディア(Public Service Media:PSM)改革、信頼できるニュース流通の強化、テレビ規制の近代化を支持する立場を示した。

    BBCは、地上デジタルテレビ(Digital Terrestrial Television:DTT)からインターネットプロトコルテレビ(Internet Protocol Television:IPTV)への移行は避けられないとし、2034年を移行目標とする政府方針を支持した。すべての視聴者が手頃な価格でサービスを利用できることを前提に、全国的なブロードバンド整備とデジタル包摂施策の推進を求めている。

    BBCは、情報空間の健全性確保も重要課題として挙げた。AI要約やプラットフォーム依存の情報流通が拡大する中、信頼できるニュースへのアクセス確保、メディアリテラシー強化、地域報道支援が必要であるとした。また、自主協定を基本としながらも、動画共有サービス上で公共サービスコンテンツの発見可能性を高める仕組みや、視聴データ共有のための規制的裏付けを提案した。

    さらに、スポーツの無料視聴制度の維持、スマートテレビ・電子番組表・リモコンにおけるPSM優遇措置、公共サービス放送事業者による共同配信サービスへの制度的支援も提案した。BBCは、英国の文化的主権や民主主義を支える情報環境の維持に向け、政府と連携して制度改革を進める考えを示している。

    (注1)
    https://www.bbc.co.uk/aboutthebbc/documents/bbc-response-to-dcms-green-paper-watch-this-space.pdf

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  • 工業・情報化部(MIIT)は2026年8月、「AI中小企業創業支援計画(2026~2028年)」を公表した。同計画は、産業応用、データサービス、AI計算力などの重点分野で革新的なスタートアップを育成し、AI産業の基盤を強化することを目的とする。今後3年間で、科学技術・イノベーション型中小企業を1万社以上、専精特新「小巨人」企業(専門性、技術力、独自性、新規性に優れた成長企業――訳注)を2,000社超に増やし、ガゼル企業やユニコーン企業の輩出を目指す。支援基盤として、AI分野の高水準な科学技術型企業インキュベーターと国家中小企業公共サービスモデルプラットフォームを各10か所整備するとともに、国家級中小企業特色産業クラスターを新たに10か所育成する方針である。

    さらに2026年9月、MIITは国家発展改革委員会、財政部、科学技術部などと共同で、「中小企業発展第15次5か年計画」を発表した。同計画は、2030年までに中小企業の売上高と労働生産性を高めることを基本目標とし、優良中小企業の1人当たり売上高を約15%、研究開発費の内部支出を年平均8%以上増加させるとしている。あわせて、成長性の高い優良中小企業を2万2,000社、国家級中小企業産業クラスターを600か所に拡大し、DX、AI活用、グリーン化の各分野でモデル事例を創出する方針である。

    具体策は、DXとAI活用の二つの側面から構成される。DX分野では、中小企業DXモデル都市を整備して伝統産業への支援を強化し、設備の自動化・デジタル化・ネットワーク化、フレキシブル製造ユニットの普及、中小企業向け製品・サービスを提供する事業者の育成を進める。AI活用分野では、中小企業へのAI導入と「AI+製造」を推進するほか、スマート工場の育成、スマート製造ソリューションの開発、標準策定への参画を促す。さらに、DX・AIの導入を支えるサービス体制を整備し、汎用計算資源を利用する際の障壁とコストを引き下げる方針である。

    これらの施策から、中国政府の狙いは、AI関連の中小企業を育成することにとどまらず、既存の中小企業によるAI導入も同時に促進することにあるといえる。すなわち、供給側ではAI関連企業と支援基盤を育成し、需要側では中小企業のDX・AI活用を後押しすることで、AIを軸とした中小企業エコシステムを一体的に形成しようとする政策である。

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  • 日本の端末割引規制に大きな影響を与えてきた韓国の端末流通法が昨年7月に廃止され、韓国では端末割引規制が撤廃され完全自由化されている。端末流通法に盛り込まれていた消費者保護措置等は「電気通信事業法」に移管されている。一方で、端末割引自由化後の市場競争や消費者保護に関する総合対策的なガイドラインの早期制定が求められてきた。これに対応する措置として、放送メディア通信委員会が9月16日、「移動通信端末装置等の健全な流通環境造成に向けた施策」と細部施行計画をまとめた。

    今回発表された施策を通じて市場競争促進と同時に不当な支援金差別、虚偽誇大広告等の不公正行為からの利用者保護を目指す。総合対策は①不公正流通行為根絶、②体系的な市場モニタリング、③利用者情報アクセス改善と選択権向上、④利用者被害予防・教育・回復、⑤自律規制活動促進と支援の5分野別の施策で構成。

    今後は、キャリアが代理店を通じて不要な支援金差別を指示・誘導するなどの違反行為防止に向けた具体的類型別不公正行為を規定しモニタリングから制裁に至る後続措置を体系的に実行する。政府による違反行為摘発や制裁は限界があるため、専門家・キャリア・メーカー等関連団体で構成する「流通環境改善協議体」を立ち上げる。放送メディア通信委とキャリア・メーカー・MVNO・ショップと共同で市場モニタリングを実施する。

    2027年1-3月期中に、利用者にはサービスの期間縛り期限終了をお知らせするSMSを自動送信し、利用者が最適なプランを選択できるよう改善を進める。また、キャリアによる自主的な端末共通支援金情報の他、ショップによる追加支援金情報も標準様式を定めて公開できるようにする方針。最近SNS等オンライン上で出回る虚偽誇大広告防止策として、移動通信分野向けの別途ガイドラインも設ける予定。

    端末割引自由化による混乱は今のところは見られない。しかしながら、どの程度までの支援金による端末割引が「不当な差別」に当たらないのか判断基準が無いため、今後具体的な基準が必要とされる。放送メディア通信委は個別施策を効果的に進めるため、迅速に流通環境改善協議体を立ち上げ、市場の常時点検等利用者保護政策に力を入れる方針であり、不当な水準の補助金の判断基準についても議論する予定。

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    • オーストラリアオーストラリア
    • セキュリティ、プライバシー
    • 注目のICTトピック

    政府、年齢制限の罰則倍増と「デジタル注意義務」草案によりSNS規制を包括強化へ

    オーストラリア政府は、大手プラットフォーム事業者を対象とした規制体制の大幅な強化を進めている。9月11日にはソーシャルメディア最低年齢制限(SMMA)制度の実効性を高める改正法を可決し、違反への最高罰金額を従来の2倍となる1億920万AUDへ引き上げた。これに先立つ同月8日には、事業者に利用者の安全確保を義務付ける「デジタル注意義務」を盛り込んだ「2021年オンライン安全法」の改正草案を公表しており、年内の議会提出を目指す方針である。

    可決されたSMMA改正法は、独立規制機関であるネット安全(eSafety)コミッショナーの調査権限を拡充した。プラットフォーム事業者だけでなく年齢確認技術の提供企業やアプリストア運営者への証拠提出要求、関係者の召喚・証言命令が可能となった。また、公的身分証に代わる確認手段の不提供などに対する迅速な違反通告の罰金上限も2,180万AUDへ引き上げられた。

    一方、草案が示されたデジタル注意義務は、利用者自らが表示アルゴリズムを制御可能とする取り組み「My Feed, My Way」を柱とする。事業者は初期画面で推薦投稿かフォロー対象のみかの選択肢を提示することが義務付けられ、16歳以上の利用者はいつでも推薦機能を無効化できる。さらに、オンラインゲームや対話型AI事業者にも依存性や有害情報から18歳未満を保護する責任を課し、違反時の罰金上限はSMMAと同額の1億920万AUDに設定された。

    政府は、年齢制限の厳格な法執行とデジタル注意義務の二本柱により、青少年保護と法令遵守を徹底させる方針である。

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国別・地域別トピック

国別・地域別トピック

  • 欧州司法裁判所で第1審を行う一般裁判所は、欧州委員会が2024年2月にWebブラウザEdgeについて行った決定の妥当性を認めた。

    この決定は、Edgeを他のブラウザと比較した場合、ビジネスユーザからエンドユーザへのゲートウェイとしては比較的規模が小さいことを根拠に、Edgeの制作・運用を行うマイクロソフトをこの市場ではEU「デジタル市場法(DMA)」上のゲートキーパーとはみなさないというものであった。

    ノルウェーのブラウザ運用事業者Operaはこの決定を不服として欧州司法裁判所に提訴したが、一般裁判所は、EdgeはWindowsマシンにプレインストールされているとはいえ、その市場に与える影響はゲートキーパー要件を満たすほどではないという欧州委員会の決定は妥当であるとした。

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  • 欧州委員会は8月31日、「デジタルサービス法(DSA)」に基づき、AIチャットボットのChatGPTを超大規模オンライン検索エンジン(VLOSE)に、掲示板サイトのReddit及びゲームプラットフォームのRobloxを超大規模オンラインプラットフォーム(VLOP)に指定した。今回の指定を受け、DSAに基づくVLOP/VLOSEの指定総数は28件となった。

    これらの指定は、各サービスの域内アクティブユーザー数が指定の基準となる月間平均4,500万人を超えたことを受けて行われ、3社は通知から4か月以内(2027年1月まで)に厳格な追加義務を履行する必要がある。具体的な義務としては、自社サービスやアルゴリズムに起因する違法コンテンツの拡散、未成年者への悪影響、利用者の心身の健康、基本的権利の侵害、選挙プロセスや公共安全に対するシステミックリスクの評価及び低減措置を講じることが求められる。

    今後、欧州委員会は与えられた調査権限を行使し、ChatGPTについてはアイルランド当局の、RedditとRobloxについてはオランダ当局のデジタルサービス調整官(DSC)と連携して順守状況の監督にあたるとしている。

    未成年者の利用も多いReddit及びRobloxについては、子どもの安全対策やプライバシー保護の点で欧米各国の規制当局から調査、指導及び罰金を立て続けに受けており、EUの規制枠組みにおいても厳格な対応が求められることになる。

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  • 英国放送協会研究開発部門(BBC Research & Development)内の責任あるイノベーションセンター(Responsible Innovation Centre)は2026年9月3日、「公共サービスメディア熟議報告書(Responsible Innovation Centre Public Service Media Deliberation)」を公表した(注1)。同センターは2026年5~6月に英国全土から選ばれた100人の市民による討議を実施し、公共サービスメディア(PSM)の将来に関する提言を取りまとめた。

    参加者はAI、誤情報、パーソナライゼーション、大手オンラインプラットフォームの影響などについて学習した後、四つの将来ビジョン、12の優先事項、50件超の提言を策定した。提言では、公共サービスメディアがデジタル社会における公共的基盤として機能し、技術や情報環境の形成に積極的な役割を果たすことを求めた。

    具体的には、デジタル包摂の推進を重視し、教育コンテンツや実用ツールの提供を通じて、全ての人がデジタル社会へ参加できるよう支援することを求めた。また、若年層を含む利用者が安心して利用できる安全で建設的なオンライン対話空間の整備や、市民参加を促進するデジタルサービスの提供も重要課題として挙げられた。

    さらに、偽情報対策や情報の信頼性確保について公共サービスメディアが主導的な役割を果たすべきとの意見が示された。参加者はAIやソーシャルメディアの普及に伴う利益優先の傾向や社会的分断への懸念を表明し、公共の利益を重視した情報環境の維持を要望した。また、公共サービスメディアの将来計画や技術活用方針の策定に市民を継続的に関与させる仕組みの導入も提言されている。

    (注1)
    https://www.bbc.co.uk/rd/articles/2026-09-future-public-service-media-technology

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    • イギリスイギリス
    • 放送・メディア
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    Arqiva、Freeviewの2044年終了を提案

    英国の放送インフラ事業者Arqivaは9月25日、英国政府の「テレビ配信の将来」に関するグリーンペーパーへの回答を公表し、地上デジタルテレビ放送(DTT、Freeview)の終了時期を2044年とする計画的移行案を提案した。

    同社は、2044年案が実現可能性、費用負担、レジリエンスの観点から最も適切な選択肢であり、政府自身が示した「より低コスト・低リスク」の方向性にも合致すると主張している。

    提案では、公共サービス放送への全国的なアクセスを維持しながらIPテレビへの移行を進め、放送事業者の送信コストを最大50%、エネルギー消費を約40%削減できるとしている。また、2034年までに価値の高い周波数帯の開放も可能になるという。

    一方、2034年への前倒し移行については、依然としてFreeviewに依存する数百万人の視聴者への影響、通信インフラへの負荷増大、ラジオなど他サービスのコスト上昇、国家レジリエンスや主権への影響が懸念されると指摘した。

    Arqivaは、2044年の計画的なDTT終了が、ユニバーサルアクセス、負担可能性、レジリエンスを維持しながら、消費者主導によるIPテレビへの移行を実現する現実的な選択肢であるとしている。

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    • イギリスイギリス
    • 電波関連
    • 国別・地域別トピック

    Ofcom、WRC-27に向けた暫定見解への意見募集を開始

    英国通信庁(Ofcom)は2026年9月1日、2027年10月から11月に開催される世界無線通信会議(World Radiocommunication Conference 2027:WRC-27)に向けた英国の暫定的な見解と立場を示す文書を公表し、今後の政策形成に関する意見募集を開始した(注1)。Ofcomが特に重要視しているのは「宇宙天気観測」「衛星とスマートフォンの直接通信(D2D)」「将来の移動通信向け周波数(6G関連)」の3項目である。

    このうち6G関連については、WRC-27では、将来の移動通信向けとして4400~4800MHz、7125~8400MHz、14.8~15.35GHzの周波数帯が候補に挙がっている。しかしOfcomは、4400~4800MHzと14.8~15.35GHzについては軍用レーダーへの影響を懸念し、7125~8400MHzについては衛星地球局や地球観測システムとの共存が困難であるとして、モバイル通信向け識別に反対している。

    Ofcomは「追加のモバイル向け周波数が本当に必要であるという明確な根拠は示されていない」と明言し、現時点で支持しているのは7125~7250MHzの125MHz幅のみである。なお、英国はすでに国内方針として、6425~6585MHzをWi-Fi向け、6585~7125MHzをモバイル向けに位置付けている。

    Ofcomは、現段階では6G向けに大規模な新周波数割当を進める必要性に懐疑的な姿勢を取っており、今後の欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)やWRC-27での議論を通じて、この立場が維持されるのかが焦点となる。英国の方針は、6G時代においても新たな周波数確保より、既存資源の有効活用を重視する姿勢を示している。

    (注1)
    https://www.ofcom.org.uk/spectrum/frequencies/call-for-input-on-uk-preparations-for-wrc-27

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    • ドイツドイツ
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

    サイバーレジリエンス法の本格運用開始

    連邦情報セキュリティ庁(BSI)は9月11日、デジタル要素を備えた製品の製造業者に対し、「サイバーレジリエンス法(Cyber Resilience Act:CRA)」に基づく報告義務を開始したと発表した。同法は、2024年にEU規則(Regulation (EU) 2024/2847)として成立した規律の国内法制化で、1)市場監視・通知当局のBSI一元化、2)技術指針(BSI TR-03183)の策定、3)段階的適用が特徴である。今回の発表は段階的適用に関するものである。

    数万に及ぶ対象となる企業は、実際に悪用されている脆弱性や製品の安全性に影響を及ぼす重大なセキュリティインシデントを確認した場合、当局へ報告する必要がある。

    法定報告は、EUサイバーセキュリティ機関(European Union Agency for Cybersecurity:ENISA)が開発した単一報告プラットフォーム(Single Reporting Platform:CRA-SRP)を通じて実施される。報告先は加盟国の調整コンピュータセキュリティインシデント対応チーム(Computer Security Incident Response Team:CSIRT)およびENISAであり、ドイツではBSIのCERT-BundがCSIRTを担当する。このCRA-SRPを通じた報告では製品が提供されるEU加盟国のCSIRTにも情報共有される仕組みになっている。

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    • スペインスペイン
    • ブロードバンド・ICT基盤整備
    • 国別・地域別トピック

    政府、データセンターのデジタル主権と持続可能性を確保する新政令案を公表

    スペイン政府は2026年8月、データセンターの「デジタル主権」と「持続可能性」の確保を目的とする新たな政令(Royal Decree)案を公表した。国内AI向けデータセンター投資が急増する中、データ管理・運用の主権を確保する規制枠組みを整備するとともに、電源等エネルギー調達に関する環境負荷の軽減を規定するもので、電力系統への接続電力が1MW以上のデータセンターを対象に、以下の義務規定を設けている。
     
    • デジタル主権:EU域内で設立された事業者による運営、運用データのEU域内保管、第三国からのアクセス管理、下請業者の管理、域外当局による違法なデータ要求への対策を実施する。
    • 持続可能性:データセンターの消費電力の少なくとも80%を再生可能エネルギーで賄い、これを証明する。この証明は、年間の平均ではなく、データセンターの稼働時間を単位に、消費電力の80%以上が再生可能エネルギーで賄われていることを示すものとする。また、エネルギー効率(Power Usage Effectiveness:PUE)・水利用効率(Water Usage Effectiveness:WUE)の水準値はEUにおける最高ランクを維持する。
    違反した場合には、電気料金の追加負担や電力系統への接続権(Access and Connection Rights)の停止・喪失などの措置が講じられる。そのほか、500kW超のデータセンターについて、毎年、効率性・持続可能性データを政府へ報告することが義務化される。
     

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    • ベトナムベトナム
    • 電波関連
    • 国別・地域別トピック

    900MHz帯でのオークションの結果、競争が新しい局面に

    2026年9月9日に9月15日で完全停波する2G移動体で利用されていた900MHz帯での周波数オークションが実施された。ベトナムにおいては既に事業者が利用していた周波数帯での初のオークションとなり、落札者はVNPT-Vinafone、Viettel、Vietnamobileで、それぞれ900–905 / 945–950 MHzの10MHz 幅、905–910 / 950–955 MHz の10MHz 幅、910–915 / 955–960 MHzの10MHz 幅を落札した。

    まず、注目すべきは、このオークションに加入数第三位のMobifoneが応札しなかったことで、それまで保有していた900MHz帯の周波数を失った。公式のコメントは出されていないが、2025年にGmobileと統合し公安省管轄下で組織再編をしており周波数戦略が定まっていない可能性や、4G/5G投資で遅れを取っているために資金上の理由から応札しなかった可能性が指摘されている。一方では、他の3社と比べて小規模なVietnamobileが帯域を確保するという結果となり、Hutchison(香港)の資本が入っている同社が移動体通信事業者の競争に加わることができるのか、Gmobileのようになるのか注目される。

    また、これも理由は明らかにされていないが、5月に科学技術省が発表した際には、890–915 / 935–960 MHzがオークション対象となっていたが、900–915 / 945–960 MHzが実施された。

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    • オーストラリアオーストラリア
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    オーストラリア・ポスト、将来は郵便配達日数を週1回に減らす方針を示唆

    オーストラリア・ポストのポール・グレアムCEOは、郵便物の減少が続くなか、将来的に郵便配達の頻度を週1回まで減らし、普通書状の料金を最大4豪ドル程度まで引き上げる可能性を示した。同社は不動産の売却益を除く実質的な収支で、年間1億800万豪ドルの赤字を抱えている。

    同社の2025-26年度(2025年7月から2026年6月まで)の税引前利益は3,180万豪ドル、売上高は前年度比4%増の98億3,000万豪ドルとなった。小包・サービス事業の売上高は4.8%増の80億豪ドルと拡大した一方、書状の取扱数は14.7%減少し、書状事業は6,300万豪ドルの営業赤字となった。

    オーストラリア・ポストは2023年末に郵便配達の頻度を隔日へ見直しており、これにより1億8,800万豪ドルのコストを削減した。しかし、郵便物数は今年度も15%減少し、1930年代以来の低水準に落ち込んでいる。グレアム氏は、今後は配達頻度を3日に1回、将来的には週1回まで減らすことも視野に入れ、郵便物の減少に合わせて配達頻度を柔軟に調整できるよう政府に理解を求めていく考えを示した。

    書状料金については、9月1日から国内の定形普通書状を1.70豪ドルから1.85豪ドルへ値上げする。料金は過去10年間で165%上昇したが、グレアム氏はOECD加盟国のなかでは依然として低い水準にあると指摘した。これまでの値上げを実施していなければ、赤字幅はさらに5億豪ドル拡大していたとしている。

    同社は収益改善に向け、不動産売却も進めており、2025-26年度には1億3,940万豪ドルの売却益を計上した。また、郵便局で銀行手続きができる「Bank @Post」には国内大手4行などが参加し、年間1億2,000万豪ドルを超える収益を生み出しているとみられる。

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一目でわかる世界のICT

一目でわかる世界のICT

  • GSMAが発表した「The Mobile Economy 2026」によると、2030年までに世界のモバイル接続の57%が5Gとなり、2G及び3Gはそれぞれ1%、5%まで縮小すると予測している。5Gは通信インフラにとどまらず、AI、クラウド、IoT、データセンターを支える基盤技術へと位置付けられている。
    地域別では、2030年の5G普及率はGCC諸国95%、先進アジア91%、北米89%、中国88%、欧州82%と先進地域が世界をリードする。一方、中南米50%、その他アジア太平洋46%、中東・北アフリカ41%、ユーラシア38%、アフリカ21%と地域差が残る

    図表 2030年における地域別の5G普及率

    出所:「The Mobile Economy 2026」データを基に作成 

    5G接続数では中国が約18億と世界最大で、その他アジア太平洋約12億、欧州約6億7,000万、北米約4億6,000万が続く。普及率ではGCC諸国が首位である一方、絶対規模では中国が圧倒的であり、通信設備・AIインフラ投資を牽引すると考えられる。
    5Gの普及はクラウドやエッジコンピューティング、生成AIサービスの利用拡大を支える。AI推論需要の増加に伴いデータセンター投資が拡大し、高速・低遅延通信との連携が重要性を増している。特に中国では5G、AI、クラウドを一体で整備する動きが加速している。

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