2024.10
中国、LEOコンステレーションの構築で進展
「千帆星座(コンステレーション)」と呼ばれる中国版スターリンク初回18基の打ち上げが2024年8月6日に実施され、予定の軌道に入り成功した。「千帆星座」構築計画は2023年から開始し、年内には108基の衛星の打ち上げ、一期目には1,296基からなる衛星通信網の構築を完了し、2030までに1万4,000基以上の低軌道広帯域衛星のネットワークを整備する。
「千帆星座」を手掛けるのは、上海市国有資産監督管理委員会設置の投資会社により2018年3月に設立された上海垣信衛星科技有限公司で、登録資本金は約21億元(約4,000億円)で、今年初めに67億元に及ぶAラウンド融資を完了した。
「千帆星座」のほか、中国に1万基を超える衛星から構成される低軌道(LEO)コンステレーション計画は、国有企業の中国衛星網絡集団(中国星網)による「GW星座」、及び民間企業の藍箭科技傘下の鴻擎科技の「Honghu-3星座」もある。このうち、「GW星座」は2023年4月に実験衛星の打上げに成功し、「Honghu-3星座」は2024年5月にITUに構築申請を行った。