2013年6月、世界の23の情報通信に関連する企業・組織が、シンガポールにおいて、動的アクセス（dynamic access）技術を活用した無線周波数利用の極大化を推進する国際団体「Dynamic Spectrum Alliance」の創設を発表した。この団体では、無線データの増大に対処し、また、ルーラル地域への無線サービス普及のために、ホワイトスペース等の未使用あるいは有効利用されていない周波数の開放に向けて、各国の規制当局に働きかけていきたいとしている。団体の概要等は以下のとおりである。
（１）発足日：2013年6月17日
（２）設立メンバー：23の企業・組織
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北米：Adaptrum（米シリコンバレー）、Carlson（米カリフォルニア）、InterDigital（米ウィルミントン）、Microsoft（米）、Network Startup Resource Center（米オレゴン大学）、Ruckus Wireless（米カリフォルニア）、6Harmonics（カナダ）
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欧州：BSkyB（英）、Neul（英ケンブリッジ）、Strathclyde Centre For White Space Communications（英ストラスクライド大学）
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アジア：情報通信研究機構（日本）、Computer and Communication Research Center（台湾）、Taiwan Institute for Information Industry（台湾）、RealTek（台湾）、MediaTek（台湾）、Singapore Institute for Infocomm Research（I2R，シンガポール）、StarHub（シンガポール）
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アフリカ：Tanzania Commission for Science and Technology（COSTECH，タンザニア）、UhuruOne（タンザニア）、WaveTek（ナイジェリア）、Indigo Telecom（ケニア）、Council for Scientific and Industrial Research（南ア）、White Space Technologies Africa（南ア）
（３）活動目的
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デジタルディバイドの解消：ラストマイルの無線アクセス網の構築費用を削減するために、技術、制度、ビジネスモデルの開発支援を行い、世界中の人々が安価な無線ブロードバンドを利用できるように支援する。
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モノのインターネット（Internet of Things：IoT）の実現：生活の効率性を高め、質を改善するため、IoT市場の急成長を可能とする電波政策支援を行う。
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周波数不足（“Spectrum Crunch”）の軽減：周波数の希少性が人為的に生じている現行制度を変え、利用可能な帯域の拡大、コストの削減、消費者の選択肢の拡大に資する制度への移行を支援する。
（４）世界におけるTVホワイトスペースを利用した通信サービスの導入状況等
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米国：2012年1月、ノースカロライナ州ウィルミントン市で、無線ブロードバンドの商用サービス開始。
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英国、カナダ：2014年、商用サービス開始予定。
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シンガポール、ケニア、タンザニア：Microsoftが、動的周波数アクセス（dynamic spectrum access）の技術的な実用化試験を実施中。