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2014.02

  • マレーシア
  • 放送・メディア
地上波デジタル放送インフラ構築事業者の決定

マレーシア通信マルチメディア委員会(Communications and Multimedia Commission:CMC)は、2014年1月8日にPuncak Semangat Sdn Bhd(PSSB)社をDVB-T2方式の地上波デジタル放送のインフラを構築し運営する事業者に指名した。これは、2012年に開始された選考過程の結果、66社が関心を示し、一次審査で8事業者に絞り、二次審査で3社(PSSB、i-Media Broadcasting Solutions Sdn Bhd、Redtone Network Sdn Bhd)に絞ったうえでの決定である。

PSSBは、開始時点で45波のSDと15波のHDチャンネルを準備して、地上波デジタル放送関連のデジタルマルチメディア・ハブやネットワークの構築を行う。また、その時点では現時点で免許を受けているすべてのTV局とラジオ局がデジタル・プラットフォームに移行する。いくつかの主要地域に限定された放送の開始は、2014年の第3四半期が予定されており、現在地上波放送を視聴することが可能な地域(国土の98%)をカバーできしだい、アナログ停波の予定である。

なお、マレーシアは、各放送事業者がインフラを構築するのではなく、共通統合インフラ事業者が全国網を構築する方式を採用した。これは、インフラ構築コストを抑え放送事業者の資源を有効に利用させるための方式である。また、これによって価値のある低い帯域の周波数から生じる「配当」が有効に利用されると規制機関は考えている。一方で、ネットワーク構築に経験の浅いPSSBが迅速にプロジェクトを完遂できるかどうかについては、疑問を呈する声もある。