[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2013.11

  • ベトナム
  • モバイル
3G携帯電話通信料金のリバランスとインフラ拡充

ベトナム情報通信省は、2013年11月第2週に3G経由のインターネット接続料金を適正化するよう、シェアの約9割を占めるViettel、VMS(MobiFone)及びGPC(VinaPhone)の3大携帯通信事業者に、料金のリバランスを指示すると共に、引き上げの必要性についてコメントした。

既にこれらの事業者は、10月16日に3G関連の通信パッケージ料金の値上げを行っており、加入者は、料金の上昇とサービスの質に対して不服を唱えていた。これに対して、情報通信省は、各事業者が加入者を獲得するためにコストを割ってこれまでサービスを提供してきているため、産業の健全な育成のために、料金の引き上げが妥当だと判断したとコメントした。事業者からの報告では、1MBあたりのコストが付加価値税を含んで184ベトナムドンであるのに対し、現在、100ベトナムドン前後の料金設定となっている。

一方、情報通信省は、サービスの質について加入者が不満を抱いていることは十分認識しており、質を確保するために、事業者に投資を促す方針であることも明らかにしている。

なお、ベトナムでは、3G携帯電話は1,890万加入(情報通信省の試算)であり、全加入の10~15パーセント(筆者推計)である。また、2013年11月時点でLTEに対する周波数の割り当ては行われておらず、政府は技術革新の行方を見定めてから、どうするかを決定する方針とされている。