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2014.07

  • ベトナム
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
インカムベント情報通信企業グループVNPTの再編

ベトナム政府は、4月7日に「首相通知第142号(142/TB-VPCP/2014)」を発出し、インカムベントの電気通信事業グループ、ベトナム郵便電気通信(VNPT)の再編を指示し、6月10日の「首相決定第888号(888/QD-TTg/2014)」により再編案を承認した。再編に関しては、情報通信省、財務省、計画省とVNPTが中心となった「情報通信分野の国営企業再編委員会」が立案を行った。

現時点で確定しているのは、携帯電話事業会社のVMS(サービス・ブランド名モビフォン)が、VNPTグループを外れて情報通信省直轄の事業体となる。VNPTの残りの部分は、電気通信サービスを提供するVNPTビナフォン社(仮称)、インフラを管理する各子会社がVNPTネット社(仮称)、VATサービスやコンテンツ、ソフトウェア開発がVNPTメディア社(仮称)及び、固定系の上記以外のサービスや機器製造部門がVNPTテクノロジー社(仮称)の傘下で再編される。

郵電技術研究所もグループを離れて情報通信省直轄となる。委員会は、VMSの株式上場計画を2014年中に実施するよう求められている。

再編を巡っては、稼ぎ頭であるVMSの分離によって、VNPTビナフォン傘下に残るGPC(現サービス・ブランド名ビナフォン)との2つの携帯電話会社の関係が競争的なものとなるのか、協調的なものとなるのか、最大事業者Viettelとの競争がどうなるのかといったことが注目されている。

その他、VNPT職員に対する福祉レベルを下げることなく、VNPT傘下の病院や養老院、情報通信関連の教育・訓練部門を、地方政府の傘下に移行させる。また、電気通信事業に直接関係ない分野の子会社の保有を制限される。