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2013.07

  • ベトナム
  • 放送・メディア
地上波放送デジタル化ロードマップ進展状況

DVB-T標準を採用したベトナムでは、2020年の地上波放送の完全デジタル化に向けて、移行作業が進行しつつある。2012年9月にハノイとホー・チ・ミン(HCMC)でのデジタル放送が開始され、2013年6月には情報通信省が、地方政府等に第一段階のプロジェクトの進捗状況の報告を求めた。

地域によって四段階に分けられた行程は、以下の通りである。
第一段階(2015年まで) : 主要都市(ハノイ、ハイフォン、HCMC、カントー、ダナン)での移行
第二段階(2016年まで) : クアンニン、タイグエン、ヴィンロン等26省での移行
第三段階(2018年まで) : 18省での移行
第四段階(2020年まで) : 北部山岳や中部高原等に位置する、条件の厳しい15省での移行

2010年時点の統計では、330万世帯がケーブルを通じて、260万世帯が衛星直接の放送を視聴しており、地上波アナログ放送の視聴家庭数は850万世帯だった。この850万世帯は、ルーラル地域、中でも山岳地域に集中している。

山岳地域の一人当たり所得が、40-50万ドンであるのに対して、デジタル放送の受信機が14-20万ドンであるために、完全移行のためには、貧困層に対しては公的な補助が不可欠である。そのため、公共利用電気通信サービス基金(ベトナム版ユニバーサル・サービス提供基金)の利用が検討されている。また、迅速かつ効率的なプロジェクトの実施のために、山岳地域では衛星を利用することについての検討も開始された。