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2014.03

  • ベトナム
  • ブロードバンド
FTTHサービスへの加入状況

ベトナムでは、電気通信事業者はNGNへの移行を早くから企図し、2000年代後半から、ビジネス利用に加え、インターネットを経由した映像配信やゲームの普及を通じてFTTHへの移行を促進しようとしていた。しかし、固定系のブロードバンド接続は、ADSLの利用が中心である。2013年の調査では、ハノイとホー・チ・ミン市においても、FTTHを利用している事業所は7パーセント程度にとどまっている。

普及のための最大の障害は、高止まりしている料金にあるとされている。インカムベント事業者VNPT系列のデータ通信会社のVDC社の場合、月額の定価は下り5Mbpsで49万9,000ドンで、ADSLの月額の定価15万ドンの約3倍となる。また、競争が働いているADSLサービスの場合、様々なプロモーションがあり、たとえば、2年間の契約をすれば、月額が5万ドンといったパッケージもある。また、「ハイエンド商品」しかないようなサービス・パッケージの構成も、普及を妨げる要因の一つとしてあげられている。

FTTH普及促進のために、2014年2月にVIETTEL社が下り12Mbpsで月額35万ドンという料金プロモーションを開始しており、他社も追随する予定とされている。一方では、携帯電話の高速化が順調に進めば、FTTHの普及についてはさらに厳しい状況が予想される。