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2014.11

  • 韓国
  • ブロードバンド
ギガビット級ブロードバンド競争に乗り出す通信各社

政府主導で世界に先駆けて固定網ブロードバンドインフラが整備された韓国では、我が国と同様、ADSLよりも高速の光LAN方式やFTTHの加入割合が高いことが特徴である。2014年9月末現在のブロードバンド方式別の加入者割合は、FTTHが27%、光LANが37%、ケーブルモデム(HFC)が26%、xDSLが10%である。

韓国では既に100Mbps級のブロードバンドが一般的となっているが、通信事業者は2014年後半から一斉に、ギガビット(Gbps)級ブロードバンドサービスの拡大に力を入れ始めた。最高速度1Gbps級のブロードバンドサービスは、国内ではCATV最大手(加入者ベース)のCJハロービジョンが他社に先駆けて2011年から商用サービスを開始しているが、大手固定通信事業3社(KT、SKブロードバンド、LG U+)のサービスは、地域を限定した試験サービスレベルに長らくとどまっていた。このような状況下で、固定通信最大手KTが2014年10月にギガビット級ブロードバンドを全国サービス化すると、同月末には競合他社もギガビット級ブロードバンドサービスの範囲を拡大し、インフラ整備にも拍車がかかる見通しである。

各社がギガビット級固定ブロードバンド網整備競争に乗り出した背景には、今後の超高画質映像コンテンツサービス提供や、IoT(モノのインターネット)ベースの教育や医療等他産業と通信の融合サービス拡大のために、基盤となる超高速インフラ整備が必要との考えがある。なお、今後の課題となるギガビット級ブロードバンド普及のためには、ブロードバンド活用の新規融合サービスのビジネスモデル発掘の努力が求められている。