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2013.12

  • ロシア
  • 事業者のM&A・国際展開
ロステレコムの再編が完了

1993年、政府は電気通信の現業部門を分離し、長距離・国際通信を行う国営通信事業者ロステレコム(Rostelecom)、市内通信事業者、ロシア衛星通信会社(RSCC)等を設立した。1995年、市内通信事業者72社の持株会社としてスヴャジインベスト(Svyazinvest)を設立し、政府の保有株を同社に移管した。1997年、政府は同社株の25%プラス1株をキプロスのコンソーシアムMustcomに18億7,500万US$で売却した。その後、複合企業システマ傘下の事業者がこの株式を所有していたが、2010年7月、システマは260億Rblでロステレコムにスヴャジインベストの株式を売却している。

2009年5月、運輸・通信政府委員会は、スヴャジインベスト傘下の地域固定回線事業社7社と長距離通信事業者ロステレコムを合併し、1社(新「ロステレコム」)にする再編案を承認した。2011年4月、地域事業者7社の清算と、7社とロステレコムの合併の手続が行われ、再編第一段階が完了した。

2013年10月、ロステレコムは、スヴャジインベスト及びロステレコム・スヴャジインベストが管理する20の合資会社が連邦法人登記から解除され、ロステレコムと合併したと発表した。これにより、スヴャジインベストの全活動が終了し、ロステレコムが合併企業の全権利・責任を引き受ける。また連邦財産管理局とロシア開発対外経済銀行(VEB)に代表されるロシア政府がロステレコムの普通株式の51%以上を所有し、ロステレコムが所有する自社株式の比率は9.3%に減少する。

ロステレコムは、ロシア連邦大統領令により開始された再編の第二段階が完了し、同社のクロスオーナーシップが除かれ、企業グループの株主構成が透明化したとしている。また、業務効率を向上させ管理プロセスを改善するために関連企業を統合し、特定地域での市場での地位を強化する資産を獲得したと説明している。