ハンガリーの最大手通信事業者マジャール・テレコムは、8月30日、患者ケアシステム「PraxisPlatform」を用いて、無料の患者ケアサービスを、ドラッグストアAlma Pharmaciesと協力して提供すると発表した。
マジャール・テレコムとPraxis Platform Kft.が開発した「PraxisPlatform」は、病院での診察や薬局訪問の間に共有する時間の余裕がない、患者の疾患や治療に関する情報を、患者と一般開業医、薬剤師が共有できるように設計された患者情報システムである。患者は自分の病気に関する情報を、「PraxisPlatform」のウェブサイトの他に、SMS、電子メール、電話で受け取ることができる。システムはインタラクティブで、患者は開業医や薬剤師にいつでも問い合わせることができる。また、病気に関する生理学的データの記録も可能で、開業医や薬剤師は持続的に患者を遠隔監視できる。
「PraxisPlatform」システムは2011年秋から患者と医者が利用できるようになっていたが、9月3日より、専門医や一般開業医を通してでなく、Alma Pharmaciesでも同システムを利用できるサービスが開始される。患者治療プログラム4つと健康増進プログラム1つが、誰でも無料で利用できる。マジャール・テレコムは、同社の目標が、同社の顧客の健康への意識を高め、多くの人々の回復に貢献するサービスを市場に提供することである、としている。