Ofcomは2013年10月2日、今後10年間の周波数管理戦略(案)を発表し公開諮問にかけた。将来、周波数需要がますます増加すると予測されることから、Ofcomは貴重な公的資源となる周波数帯の有効活用を目的に、今後10年間で優先的に取り上げるべき7つの重要周波数規制エリアを掲げ、それぞれ中・長期的課題をまとめている。
今後Ofcomはこの戦略書案への意見を取りまとめ、2014年第1四半期(4-6月)中に正式な戦略書を発表する予定。主な内容は以下のとおり。
<今後10年の主要7項目>
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モバイル&ワイヤレスデータ需要:現在WRC-15等に向け準備中。5Gテクノロジー機器の基準や周波数需要の可能性の検討。
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700MHz戦略&DTT:国際的なハーモナイゼーションやコーディネーションが進行中。ワイヤレスブロードバンドへの割り当ての可能性を検討しつつ、DTTのサービスデリバリーを確保するための周波数割り当てを検討。
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番組制作・イベント(PMSE)向け周波数:国際的PMSEハーモナイゼーションに向けた欧州における調整。
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緊急通信サービスの将来的ニーズの検討で政府を支援。
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450-470MHz周波数帯における需要:現在ビジネス向け無線に割り当てられているが、他周波数帯へのマイグレーションや他サービスへの割り当ての検討を実施。
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新周波数帯共有:現在ジオ・ロケーションデータベースを活用したTVホワイトスペースの周波数共有を検討中。
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周波数機器の標準化およびパフォーマンス:R&TTE指令(無線機器と電気通信端末機指令)の改訂への協力等。