欧州委員会は2014年7月1日から、域内における国際ローミング料金の上限額を引き下げると発表した。モバイルデータローミング料金は昨年同期よりも55.5%引き下げられ、ダウンロードは1メガバイト当たり45ユーロセントから20ユーロセントとなる。データローミング料金の引き下げにより、居住国以外でのモバイル端末を通じた地図の利用、動画の視聴、メールのチェック、ソーシャルネットワーク更新などの活性化が期待される。
音声通話やテキストメッセージの国際ローミング料金も引き下げられる予定で、音声通話の発信料金は2013年同期比で21%減の19ユーロセント、着信料金は同28.5%減の5ユーロセント、テキストメッセージ送信料金は同25%減の6ユーロセントとなる。
また、2014年7月1日から欧州の移動体通信のプロバイダ各社は国際ローミングに関して独自サービス提供が可能となり、消費者は旅行先では居住国とは異なるローカルプロバイダのサービスを利用できるようになる。欧州委員会は新たなサービスの提供による選択肢の拡大、そして競争の促進を期待している。
なおEUは最終的に、2015年末までに国際ローミング料金の全撤廃を計画している。