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2013.10

  • EU
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
欧州委員会、電気通信の単一市場の構築に向けた改革パッケージを採択

2013年9月11日、欧州委員会は電気通信の単一市場構築に向けた改革法案を盛り込んだパッケージ「欧州大陸の接続:電気通信の単一市場の構築」を採択した。

パッケージに含まれる主なプランは次のとおりである。

  • EU域内のローミング料金の撤廃
    2014年7月1日より国外滞在中にかかる着信接続料金は撤廃される。事業者にはEU全域で適用される料金プランの設定が期待される。消費者は居住国で契約している事業者以外に、安い料金でサービスを提供するローミング事業者を選択できるようになる。
  • 電気通信事業者に適用される規則の簡略化
    EU加盟28か国の電気通信事業の権限を一元的に取り扱う仕組みをつくる。また、他の事業者からネットワークを借用する際のハーモナイゼーションを進め、サービス競争の推進を図る。
  • 法律によるオープン・インターネット(ネット中立性)の保護
    事業者によるインターネットのコンテンツに対するブロックや帯域制限を禁止し、利用者の開かれたインターネットへのアクセスを保障する。事業者は「特別サービス」(IPTVやビデオ・オン・デマンド等)の提供に際して、特別サービスを利用しない消費者のインターネットの速度に影響を与えてはならない。
  • 欧州域内の国際通話の割増料金の撤廃
    居住国から海外への通話に対して事業者は固定・携帯の両方で割増料金を設定しているが、今後は固定通話については国内の長距離通話を超える料金を課してはならない。また携帯電話の通話については1分あたり0.19ユーロを上限とする。

このほかにも電気通信サービスの契約における消費者の権利強化、周波数割当てにおける協調、投資促進などの計画がパッケージに盛り込まれている。

欧州委員会のバローゾ委員長は改革パッケージについて、電気通信分野における欧州単一市場の本格的な進展は欧州の戦略的な利益や経済発展において非常に重要であるとコメントを寄せた。