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2014.05

  • EU
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
電気通信の単一市場構築に向けた改革パッケージが欧州議会で承認

欧州議会は2014年4月3日、2013年9月に欧州委員会によって提案された電気通信の単一市場構築に向けた法案を盛り込んだパッケージを賛成多数で承認した。

パッケージの承認に伴う改革の目玉の一つはネット中立性の保護である。EUの電気通信規制機関の代表者によって構成されるBERECの調査によると、現在、いくつかのインターネット接続事業者が「スカイプ」などのサービスに対して接続や速度の制限などを実施しているが、そうしたインターネット接続を妨げる措置は法律により禁止される。また、欧州委員会の提案では接続制限や速度制限の実施に関して「例外」を設けていたが、欧州議会は「例外」について、裁判所の命令、ネットワーク・セキュリティの保護、一時的なネットワーク混雑への対応に限定すべきという意見を提示した。そして制限措置の実施に際しては透明性、非差別性、適切性の確保が欠かせないと付け加えた。

改革のもう一つの目玉は、EU域内の携帯電話利用に課されるローミング料金の撤廃である。現在、モバイル端末を通じた通話、テキストメッセージ、インターネット接続を居住国以外で行う際には追加料金が課されているが、これが同パッケージの規定により2015年12月15日以降撤廃されることとなる。