2013年6月26日、欧州委員会は消費者が利用するブロードバンド速度に関する調査結果を公表した。調査を通じて、広告表示に相当する速度でブロードバンドを利用している消費者は74%にとどまることが明らかとなった。
調査結果の要点は次のとおりである。
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下り速度の広告表示で最も信頼がおけるのはケーブル:広告に掲載された下り速度を実現しているのはxDSLでは63.3%にとどまる。一方、ケーブルでは91.4%、FTTxでは84.4%が広告に表示された速度を満たしていた。
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下りピーク時の実測は欧州平均で19.47Mbps:FTTxが41.02Mbps、ケーブルが33.1Mbpsを計測したがxDSLは平均7.2Mbpsにとどまった。
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上り速度は広告表示と概ね一致:欧州平均の上り速度は6.2Mbpsで広告表示の約9割と合致していた。接続種類別ではFTTxが19.8Mbpsで最も早く、以下ケーブルが3.68Mbps、xDSLが0.69Mbpsと続いた。
調査結果について、欧州委員会でデジタル・アジェンダを担当するクルース副委員長は、消費者は本データをサービス選択に際しての参考にしてほしいとコメントを寄せた。