欧州委員会の調査によると、EUにおけるLTE(4G)の人口カバレッジは25%にとどまり、ルーラル地域では事実上LTE接続が確保されていないことが明らかとなった。
LTE展開の遅れは次のような現状にも表れている。
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キプロス、アイルランド、マルタの3か国ではまだLTEサービスが開始されていない。
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LTE展開が進んでいる国はドイツ、エストニア、スウェーデンにとどまる。
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世界のLTE加入者に占める欧州の割合はわずか5%にとどまる。
LTEの進展が低調である理由として欧州委員会は、周波数割当てが各国レベルで実施され手続きや免許交付で遅滞が生じていることや、周波数オークション価格の高騰が事業者の財政を圧迫しネットワーク整備に支障をきたしていることなどをあげた。結果として世界の4G競争でEUは後れを取っていると欧州委員会は指摘している。